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牧野電設株式会社

牧野電設株式会社 代表取締役 牧野長

今回取材させていただいたのは、東京都練馬区に本社を構える牧野電設株式会社。2011年、同社の代表取締役に就任した牧野長社長は、同年に起きた未曽有の災害となった東日本大震災を機に、電気が生活に与える影響の大きさにを再認識したという。現在は、社会のインフラとして、なくてはならない電気を届ける電気工事を担う役割と責任の重さを感じながら、着実に事業を成長させている。そんな牧野社長が掲げるのは「採用を通じて会社を変えること」。社長に就任し最初の命題は「人を入れること」だったという。そんな同社の取り組みと今後の展望などについて多くのお話を伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

採用を通じて会社を改革 「やる気」こそ 牧野を創りあげる

牧野電設には笑顔と活気があふれている社風が存在する。同社が採用に関して優先することは経歴、性別などではなく「やりたいという意欲」。だからこそ、現在の社風が創り上がったのであろう。社員の8割を新卒採用から育ててきたため、文化の統一感も高い。とはいえ、今でこそ新卒から入社し若い力を前面に押し出すことで成長を遂げてきた同社だが、新卒採用を始めたのは牧野社長が代表取締役に就任した2011年からだという。また驚くべきことに圧倒的に男性比率が高いこの建設業界の中、同社はシングルマザーや新卒から入社した女性社員が多く活躍し、男性比率と女性比率は、ほとんど同等である。これも意欲を最優先し、採用を続けてきた証であろう。教育の基本は採用であると語る牧野社長はもっと会社を良くしていきたいと意気込む。

働きやすさを重視し社内環境を整備する

若い力を育て、自分たちの優位性を出すこと。これこそ同社の独自性である。現在この業界のマーケット市場は縮小すると同時に、10年後や20年後を見据えると、人手不足も加速すると考えている。実際に2040年には約20%の労働人口が減ると考えられている。新卒採用で入社した社員の定着率を更に高めることこそ、今後、同社が優位に立つためには、なくてはならない取り組みだ。そのために大切なことは、会社の魅力づくりである。会社に魅力がなければ、定着率が上がることはなく、衰退していくと考え、社内環境整備には特に尽力した。例えば、女性社員が増えたことで、トイレの整備を行った。女性社員から上がった声を元に牧野社長自身が設計し、みんなが快適に使用することのできるトイレが出来上がった。衰退の一途を辿る同業者の中、魅力づくりに力を注ぐ同社は今後さらなる進化を遂げていくのだろう。

お客様満足と社員満足を追い求め

目指すのは「牧野電設に関わった全ての人がこの会社に関わって良かったと思われること」と展望を語る牧野社長。人を最重視するからこそ、この言葉が出てくるのであろう。お客様満足の追及に力を注ぐのはもちろんだが、社員にも「うちは素晴らしい会社だよ」と自慢をしてもらえるような会社創りを行うことが今後の発展に欠かせないという。そのため社内環境整備に関してはこだわりを持って取り組んできた。例えば「失敗を認める」という企業文化である。ミスをすると上司からしかられ、評価は下がるのが一般的である。しかし同社は全く逆で、ミスをした後、そのミスを社内に発信すると、会社または上司からプラスの評価として取り扱われ、しかられることはないという。「お客様満足」と「社員満足」この2つを追求し続け、同社は今後も発展し続ける。
採用活動を行う様子
活き活きと働く若手女性社員
牧野社長が設計に携わった会社内のトイレ

今まで築き上げた伝統をより良い方向にブラッシュアップする為に

電気に対する想いを教えてください

建物には、電気が不可欠です。よって、建物を完成させるために、電気工事はなくてはならない存在だと思います。根本的に、光がないと不便であるという利便性の問題があると思いますが、生活空間を豊かにするためにも光は重要な役割を果たします。実際、2011年の震災時には、多くの停電が生じ、非常に困難な環境となりました。その状況下で、最も人の心に安心を届けた瞬間は、暗闇に光が灯った時だと聞いています。そう考えると我々の仕事は、光を灯すのではなく、その光を用いて人に安心を届ける仕事といえるのではないでしょうか。光を「物質としての魅力」と捉えるのではなく、人の「心を照らす仕事」と考え、これからも電気で社会を支えていこうと思います。

牧野電設のビジョンを叶える上で重要なことを教えてください

「奪いあう精神」ではなく「分け与える精神」を持つことだと思います。どうしても業界的に「奪い合う精神」が先行してしまうんですけど、我々は「奪い合えば足りない」、「分け与えれば余る」と考えています。人から奪うのではなく、どうすれば自分たちが分け与えることができるのか、そしてどうしたら分け与えてもらえるのか、win-winの関係性を大切に、しっかり考えて行動に移すことができるような体制を整えることこそ、今後重要になってくると思いますね。

牧野社長から発信したいメッセージをお願いします

よく女性が多い秘訣を教えて欲しいと言われます。特に秘訣があるわけではありませんが、最初に女性を採用した年は2011年で、文系の子が説明会を経て入社をしてくれました。その後も多くの方たちの学部や性別を問わず採用を続けてきました。今も尚、弊社で活躍してくれています。その時、男女の性別に関係なく「やる気」に勝るものは無いと確信しました。建設業界は、比較的古い体質で、男しかダメとか凝り固まった経営者が多いため、やる気があってもできない人が多いと思います。これからは、性別に関係なく、若くてやる気に満ち溢れた人の「夢」や「やりたい」を叶えられるようにしていきたいと思いますね。

「常に前向き」がモットー 牧野の未来を創るキーマン

牧野電設株式会社 工事部 山本祐里

牧野電設株式会社で工事部で活躍する山本さん。施工管理部門で、主に工事の施工写真を撮影するお仕事や現場のチェック、材料管理など品質管理を担う。入社2年目でありながら、牧野社長から「賢く、成長スピードの速い社員」と一目置かれ、会社にとって欠かせない存在になっている。プライベートにおいても建築士1級の資格を取得すべく、現在、猛勉強中だという。そんな貪欲でまじめな山本さんに、今回の取材では、「入社以前の想い」から入社後の「自身が描く将来像」まで幅広くお話を伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

牧野社長の人間性に惚れた

日本女子大学出身で、家政学部の建築デザインを専攻し、意匠設計を学んできた山本さん。正直電気業界への関心は無く、知識も薄かったという。そんな山本さんは入社理由を「牧野社長との縁を失いたくなかったからです」と語った。牧野社長と初めての出会いは建築系が集う合同説明会であったという。経験だけでなく、「気持ち」、「人間性」など、なにより個人に寄り添った説明会であったと、当時を懐かしむように語った。人の気持ちに寄り添い、自分の価値を提供していく働き方を望んでいた山本さん。20分間の説明会で、「人」にフォーカスした牧野社長の熱い気持ちを、すごく感じることができ、共感する部分は多かったという。今までの固定概念にとらわれず新たな挑戦をしていく山本さんは、同社を引っ張っていく存在になるのであろう。

建築物が徐々に出来上がったことを実感したとき

やりがいは「建築物が徐々に出来上がっていくのを感じられること」と語った。山本さんは2019年の夏から現場に配属された。工事現場では、工程と役割ごとに職人さんが入れ替わるため、人間関係が淡白になりがちだという。一方電気工事の場合、最初から最後まで職人さんの入れ替えがなく、絆が深まりやすいそうだ。職人と点ではなく線で関わることで、仕上がりに統一感が出るのも、やりがいに感じられる要素のひとつのようだ。更に職場には文学部出身や、シングルマザーなど、幅広い人材が働いている。多種多様な考えを持つ仲間と共に働けるのも楽しみのひとつだ。多くのやりがいを持つ山本さんが今後も、同社で活き活きと働く姿が目に浮かぶ。

魅力的な建築物をいつか自分の作品として創る

自身の夢を「電気という立場から暮らしを提案できる人になりたい」と語った。そして、提案から施工まで一貫して行えるように今後力を付けていくと意気込む。元々ディスプレイ業界を希望しており、自分で建物の内装や展示を中心としたデザインを行うことが夢だったという。現在は電気が建物に流れていく仕組みや、日常生活に近いレベルで建築に携われていることに魅力を感じているという。現在は、「電気」と「自分が考えた建築物を提案する」という2つの武器を持ち合わせる、唯一無二の建築士を目指す。この業界は男性が活躍することが多いそうだが、牧野電設を経て建設業界は女性が活躍できることを肌で感じることが出来たという。「電気」と「建設」両方の知識を持つ山本さんは、誰もが思いつかない、魅力的な建築物を建てるのであろう。
工事事務所で電話対応を行う様子
現場で図面を見ながら管理を行う
正確な数値をもとに、検査・管理・チェックを行う

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の想い

学生から社会人へのギャップはありましたか?

良い意味でギャップがありました。学生の頃は建築設計を行っていました。そのため全て自分1人で完結することができたんですけど、社会人になってから自分1人で仕事が完結せず、自分のものではないからこそ、この面持ちで行くとか、自分のものではないからこそ、ここのこだわりは捨てなければならないとか、1人で完結しないからこそのギャップを感じていました。それはかなり苦労しましたね。しかし現場に立つことにより、トータルの仕事バランスと立場を理解することができたため、全体像を把握することができました。そのためギャップもおのずと解消されていきましたね。

どんな方と一緒に働きたいですか?

あまりこだわりは無いです。なぜなら牧野電設は幅広いタイプの方が働かれているので。強いて言うなら、どんな人でも良いんですけど、バックボーンが強烈な人と一緒に働きたいですね。例えば学生時代サッカーをやっていて、キャプテンなどの役割を任されていた人とかです。そんな何かに打ち込んできた人と働きたいです。やっぱりそういう人は、いざっていう時に強烈な力を発揮すると思うんです。弊社は忙しい時とそうでない時もあるので、そのどちらもうまく対処できると思うので。忙しい時に誰よりも力を発揮して、仕事を仕上げていくパワーが必要だと思います。また手が空いている時も、自分自身で何か考えて物事を進めていく力があるといいですよね。

会社の強みを教えてください

電気の会社なのにも関わらず、牧野電設は社風、環境、そして人の良さで人が集まりました。確かに技術が優れた会社は数多く存在します。その中で社風や環境など、マキノ独自の良さを出すことで人が集まってきたことは強みだと思います。しかし現場に行くとそんなに甘いものでもありません。電気の職人さんは私たちの会社を理解してくれているので、優しく接してくれるんですけど、別の工事に関わる人からは「若い小娘で仕事ができない子」という風に見られることがあります。現在は昔より沢山の人が入社し体制も整ってきたので、技術により一層目を向け更に誇れる会社に進化していきたいと思っています。

監修企業からのコメント

この度は取材を快諾してくださりありがとうございます。牧野社長の採用に対する想い、そして何より社員へ対する熱い想いに触れ、私たちも負けてられないと感化されました。「経験」「学歴」などではなく「やる気」にフォーカスした採用を行うことで、御社の前向きで活発な社風が創られているのだと思います。今後牧野電設が創り出す電気の未来に注目です。

掲載企業からのコメント

この度は取材をしていただきありがとうございます。当社を改めて振り返る良いきっかけになりました。更に当社の未来を語ることで、牧野電設の次のステージに向かう気持ちの整理ができました。これからも採用を含め、当社は新たな挑戦をしてまいります。

牧野電設株式会社
1974年 東京都練馬区石神井町8丁目16番5号にて、牧野初夫が個人で創業する。
1978年 創業者である牧野初夫が代表取締役に就任し、資本金150万円で練馬区石神井町8丁目16番5号にて、牧野電設株式会社を設立する。

1980年 東京都練馬区西大泉5丁目23番11号に会社を移転する。
1981年 資本金 500万円に増資する。
1984年 資本金 1,500万円に増資する。
1989年   資本金 3,000万円に増資する。
1993年 事業拡張にともない新社屋を完成し、東京都練馬区南大泉5丁目38番10号に会社を移転する。

1994年 資本金 4,000万円に増資する。
2011年 牧野 長 代表取締役に就任
創業年(設立年) 1976年
事業内容 設計・施工・保守管理、集合住宅、商業施設、公共施設に関する屋内外配線工事一式
所在地 東京都練馬区南大泉五丁目38番10号
資本金 4,000万円
従業員数 41名
会社URL

牧野電設株式会社