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株式会社當木工事

環境により良いビルづくりに貢献する そのための利益の追求

株式会社當木工事 代表取締役 當木仁

株式会社當木工事 代表取締役 當木仁
人々の生活が豊かになった一方、生活に使用する物資が増え、環境問題が頻繁に叫ばれる昨今。そのような時代において、環境により良いビルづくりに貢献することを目標とし、空調と給排水設備の工事を行っているのが株式会社當木工事だ。同社はクレーム0を目標とし、そのために2つの部署を独立的に構え、一方の部署で対応しきれない時にはいつでも協力できるフォロー体制を半世紀にわたる歴史の中で磨き続け、顧客からの信頼を勝ち得ている。 今回取材をさせていただいたのは、なんと同社を創業から半世紀にわたり維持・発展させてきた當木社長。本取材を通じて、創業から同社を支えてきた當木社長だからこそ語れるここまでの同社の発展について、また同社の今後の展望について伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

スピード感をもって一人前になれる環境

「積極的にコミュニケーションを取りに行く社員が多いです」そう語る當木社長。同社は『5年で一人前』を掲げており、そのスピード感、理念に共感し、成長を望む人材が集まる。その影響があってか、同社では役職に関わらず、社員同士が成長を求め積極的にコミュニケーションを取り合っており、「配管工事について相談です」や「ここの設計はこうした方が良いと思います」と言った声が飛び交う。このように、人材が成長しやすい環境づくりをしてきた背景には當木社長の強い思いがある。「社の発展は人材のレベルにかかっている。だからこそ教育に注力をしてきました。5年で一人前の人材を育てるという思いで社員にも教育をしてもらいたいと思い、『5年で一人前』を掲げましたね」そう語る當木社長。その甲斐があって、年々同社への仕事の依頼も増え、また対応できる数も増えるなど、同社の社員の成長が数字に表れている。今後も同社は一人前の社員をスピード感をもって育て上げ、会社として更なる発展を続けるに違いない。

今後を見据えた圧倒的なフォローの体制

同社には工事部と技術部の2つの部署が存在し、それぞれの部署が独立して仕事を受けているという。その結果、各部署がそれぞれ技術を蓄積し、幅広い領域の工事に対応できるように発展をしてきた。そして近年では、各部署の連携を強化し、一方の部署で対応しきれない場合にも、もう一方の部署に協力を要請し、自社内でフォローをし合っている。「一般的な工事会社では自社内で対応しきれない工事の場合は協力会社に応援を要請しますが、弊社ではこの体制により、自社内で仕事を完結できますし、レベルの高い案件にも挑戦できる土台ができました。また、2020年には東京オリンピックが控えています。そこに向け我々の業界の仕事が増えることは必至。万全の状態でこのチャンスを掴みとるために今の体制をつくりました」そう先を見据え、力強く語る當木社長。時代に合わせ独自の体制をつくりあげた同社。當木社長の先見の明によって同社は今後も新たな独自性を築いていくのであろう。

環境により良いビルづくりに貢献する

當木工事の理想の姿は新しいものを考え、つくり、これからの環境に合ったビルづくりに貢献できる会社。それを実現するためには、思いついたアイディアを実行できるように、利益を確保しないといけない。得た利益をもとに、人員の増加や設備の充実を行い、當木工事の理想を現実にしていくのだ。だからこそ同社はより利益を確保できる体質へと進化をしていかなければならない。その進化の源泉は、現状に満足することなく、常に常に理想の姿を追い求め、考えを巡らせ続ける當木社長の姿勢。その絶え間ない思考から湧き出る同社の展望について當木社長はこう語る。「目指すべき理想に向け、現在注力している1つが設備投資です。工事に関わる際に空調などを見ているとより良いものがつくれると思うことが多々あるんです。そのより良いものをつくるために工場が必要なんです」すべてはこれからの時代に向けた環境により良いビルづくりに貢献するため。近い将来、工場を建てることでまた新たな発展を遂げている同社を想像せずにはいられない。
環境により良いビルづくりを目指して
環境により良いビルづくりを目指して
當木工事の理想の姿を目指す会議風景
當木工事の理想の姿を目指す会議風景
當木工事だからこそのフォロー体制
當木工事だからこそのフォロー体制

つくってきた同社の体制、その歴史と想いに迫る

-御社の発展の土台となっている考え方を教えてください

経験によってこそ発想が生まれるという考え方ですね。これまで数々の経験をしてきましたが、その経験があってこその今だと強く感じています。例えば、弊社が配管工事を始めたきっかけの話なのですが、一番初めの依頼を受けた時は配管の「は」の字も知らなかった中で、お客様から「配管のできる人間を1人よこすからやってみろ」と言われ依頼を受けました。現実は、受けたは良いものの、できる人間が1人いたところではどうにもならなかったんです。けれども、どうにか仕事を完遂するために必死にもがいて、仕事をやり遂げました。このような必死にもがく経験を数多く積み重ねる中で、多くの気づきを得てきたからこそ今の當木工事があります。今後も積極的に経験を重ねて、新たな発想を生み続けますよ。

―なぜ利益を追究しているのですか

創業当時まで話をさかのぼるのですが、創業当時は本当に何も知識がなかったんですよ。私は社会人1年目で、親父さんが社長であった経緯もあり社員に来ていただいて会社を立ち上げたんですよ。当時は怖さも知らず、ただ漠然とできると思っていました。若く勢いもありましたが自分自身が一人前になるのにおよそ10年かかりました。その後、組織として機能するよう会社をかたちにするのにおよそ10年。この約20年、会社の土台づくりにしか手が回らず、やりたいことがあっても利益が出ていなければできないことが多々あると痛感しました。今ある工場も建てたいと思ったのは早かったのですが、実現までには時間がかかりました。ですから「この商売で利益を出すにはどうしたら良いんだ」というのは常に考えています。

―當木社長の商いに対する考え方をお聞かせください

現在は環境により良いビルづくりに貢献するという思いで経営をしていますが、社会貢献といった生意気なことは考えておりません。創業からやってきて自然と生まれた発想と言いますか。とにかく利益を出すためにはどうしたらいいかと考え、これだと思ったことを実現することを目標にして、必ず目標を達成する。私がやってきたのは目標を達成し続けることだけです。目標を持って達成をし続けないと商売は出来ないと考えています。そして今の目標が環境により良いビルづくりに貢献することなんですよ。利益を追求する中で、世の中に良いことや社会貢献をしていきたいですね。なので今後も目標をもって、達成しつづけ、商売を続けていきます。
株式会社當木工事 技術部 主任 川上元大

最高の環境で、一人前を目指す

株式会社當木工事 技術部 主任 川上元大

現在、當木工事で設計・施工を行う技術部の主任としてご活躍されている川上さん。川上さんは入社する前から建設関係の分野で、「いち早く一人前になりたい」という思いを持って就職活動に臨んでいた。そのような折、「5年で一人前」を掲げる同社に運良く出逢い、入社。入社後も同じ思いを抱き続け、積極的にご自身の成長のために日々業務に励んでいる。本取材では、川上さんの感じる成長を後押しする同社の雰囲気や制度、またご自身が今後どのような成長を思い描いているかについて紐解き、今後の同社を担うであろう若手の方々へのメッセージをいただいた。

伝統の承継と挑戦の未来を担う社員の思い

5年で一人前になれる環境に惹かれて

就職活動の際、ご両親が建設関係の仕事に携わっており、その分野で自分の力を発揮したいと考え企業を探していた川上さん。その際に出会ったのが當木工事であった。説明会の際、同社の掲げる「5年で一人前に」という言葉に強く惹かれたという。「できるだけ速く建設の分野で一人前になりたかったんです。両親の姿を見て自然とそう考えていました」そう語る川上さん。そして同社の面接を受けた際に面接官から「5年であなたを一人前にします」という力強い言葉を聞き、入社を決意。実際に入社をしてからも、その面接官の言葉通り、入社1年目のうちから施工後のお客様とのやり取りを任されるなど、多くの経験を積んでいった。その中で川上さんは失敗も数多くしたが、失敗を糧として成長を続け、スピード感をもって一人前になれる環境であることを実感したそうだ。川上さんは今後も一人前となるべく、最高の環境を提供する同社で成長を続ける。

達成感と當木工事の体制がやりがいを支える

「やりがいを感じるのは建物ができた時ですね。つくっている最中は正直辛いことも多いですが、やり切って建物ができあがった時にはそういった辛さも吹き飛ぶ嬉しさを感じます」と目を輝かせて語る川上さん。建設業務には配管、電気、塗装、鉄筋組みなど、多くの人間・分野が関わるからこそ、業務は順調にばかり進まない。例えば、専門分野の工事に専門外の分野が絡み、対応に難航するなど乗り越えねばならない苦難は多い。しかし、だからこそそこを乗り越え、建物が完成した時の喜びは大きい。また、同社は建設がひと段落すると約1週間に及ぶ長期休暇が認められる。「できあがった建物を見て感動するのはもちろんなのですが、その後のリフレッシュ休暇があるから頑張れるというところもあります。これは弊社の良いところです」とも語る川上さん。できあがった建物を見た時の達成感と、同社のメリハリのついた労務体制が、川上さんをはじめとする同社の社員の成長を後押ししているに違いない。

入社当時から変わらぬ一人前になることへの思い

「夢はやはり一人前になることですね。今はそのことしか考えられません」そう川上さんは表情を引き締め語る。同社で業務にあたる年数を重ね、入社当初は漠然としていた一人前のイメージが、今ではその輪郭を掴めるものとなっている。「新築の現場に入る機会があったのですが、その時に建物を建てる工程に1から10まで関われたことが私にとって非常に大きな糧になっています。この経験を通じて、関わる方がより仕事をしやすい環境をつくるという考えが足りなかったことに気づきました。なので現在は良い図面の書き方を勉強しています」そう語る川上さん。川上さんが一人前へのビジョンを描き続け、そのための経験を積み、成長を続けられるのも同社の用意する社員を「5年で一人前」にしようとする環境のなせる業であろう。川上さんにとって最高の環境である當木工事のなかで、更なる成長をするために今日も川上さんは積極的に仕事に励む。
5年で一人前になる!
5年で一人前になる!
建物ができあがった時の喜びは大きい
建物ができあがった時の喜びは大きい
良い図面が働きやすい環境をつくる
良い図面が働きやすい環境をつくる

上さんの経験に基づく、當木工事を志望する学生へのメッセージ

-成長できたと感じる経験について教えてください

最近ですと先ほどお話した新築の建設に関わった時ですね。そもそも建物の改修を行うのは設計などが原因で問題が起きた時か、経年劣化のどちらかが多いのですが、この経験を通じて問題が起きた時の原因の追究ができるようになりました。建物を建てる工程に1から10まで関わったことで、建物を建てる流れの想像ができ、問題が起きた箇所にどの部分が関連しているのか、またその工程でどのようなミスが発生したのか、イメージできるようになりました。おかげで問題が起きた時の対応がスムーズかつ的確になりました。こうした貴重な経験を積めるのも、早く一人前になりたいという私の思いを後押ししていただける弊社の体制があってこそだと思っています。

―川上さんが現在の注力していることについて詳しく教えてください

先ほどお話した、同じ仕事に関わる方々がより仕事をしやすい環境を作るための図面の書き方の勉強です。やはり、利益を大きくするには、良い図面を描いて設計をしないとできないものです。良い図面というのは必要のないコストを消費しない図面。良い図面はプラスをつくるのではなく、マイナスを最小にする。そうやって利益を上げ、関わってくださった方々に還元していくのです。やはり還元するものが大きい方が「この案件に関わって良かった」と思っていただけますし、気持ち良くより良い仕事をしていただけると思うんです。一人前になるためには私自身の技術や知識はもちろん、一緒に働く職人さん達が皆「働きやすい、働きたい」と思えるような環境をつくることもまた大切だと考えています。

―今後、御社に入社する方に伝えたいことはありますか

ビジョンを持って「俺は建設業界で一人前になるんだ」という気概を持った人には最適の環境だと思います。意欲をもってしっかりと取り組めば入社1年目からかなり裁量の大きい仕事を任せてもらえますし、荷が重い時はしっかりと上司がフォローもしてくれます。加えて、人間関係も良いと思います。部長や課長といった役職に就いていらっしゃる方々とも気兼ねなく話せます。だからこそ先輩の方の知識や経験も吸収できますね。社として成長したいと考えている人は全面的にバックアップするというような空気がありますから、気概のある人にはかなり良い環境なんじゃないでしょうか。今後、そういった方が入社してくることを心より楽しみにしております。

監修企業からのコメント

今回取材をさせていただき、何より當木社長と川上様のエネルギーに驚かされました。當木社長からは創業から同社を支え続け、今でも貪欲に企業としての発展を目指すその姿勢に、川上様からは一人前になるという強い思いのもと、今後も成長しようとする姿勢に、それぞれ圧倒されながらの取材となりました。今後の更なる飛躍を確信させる企業様です!

掲載企業からのコメント

創業当時からこれまで、ひたすらがむしゃらに駆け抜けてきました。今回はこのような機会を頂戴しその歴史を振り返る良いきっかけになったと存じております。 私自身、まだまだやりたいことは沢山あります。今後も弊社の発展のために発想を出し、それを目標として達成し続け、より良い企業を目指します。

株式会社當木工事 代表取締役 當木仁
株式会社當木工事
1965年 當木工事創業(東京都台東区東上野1丁目22番5号)
1967年 有限会社 當木工事を設立 資本金100万円
      本社を移転(東京都台東区東上野1丁目9番8号)
1970年 栗橋倉庫を設立(埼玉県北葛飾郡栗橋町間鎌砂田150-3)
1990年 川口工場を設立(埼玉県川口市安行領家1178-4)
1990年 資本金を600万円に増資
1993年 株式会社 當木工事に組織を変更
      資本金を1,000万円に増資
1999年 本社を移転(東京都台東区東上野1丁目6番4号)
2002年 川口工場を埼玉営業所に名称を変更
2002年 第二工場を設立(埼玉県川口市新堀585-2)
2008年 資本金を2,000万円に増資
創業年(設立年) 1965年(1967年)
事業内容 給排水衛生設備工事設計施工 空調換気設備工事設計施工 ダクト製作販売 機械機器搬入・据付工事 設備工事に付帯する各種工事
所在地 東京都台東区東上野1丁目6番4号
資本金 2,000万円
従業員数 90名(技術者/63名 職工/20名 事務員等/7名)
会社URL

株式会社當木工事