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株式会社エクサインターナショナル

株式会社エクサインターナショナル 代表取締役社長 西美砂子

1985年に赤坂で創業した株式会社エクサインターナショナル。最初は映像ダビング会社として事業をスタートした同社であるが、その後、フィルムの映像をテレビで視聴できるように変換するテレシネ業務、CG制作、映像編集と映像にまつわる様々な事業に拡大している。メディアの歴史とともにニーズに合わせてその時代に合う伝え方で映像制作を表現してきた。現在では、バーチャルスタジオを自社に構え、収録のサービスとしてスタジオ提供も行い、より映像制作が一気通貫でできる体制が整っている。映像制作業界をリードしている同社で、新卒入社から社長に就任した西社長に、自社の独自性や展望などをインタビューした。

“どんなニーズにも応えられる”  私たちは、そんな存在であり続けたい

4つの会社方針でお客様から信頼を得る

西社長は「誠実な人が多い」と同社の社風を語る。会社の方針として、清潔・誠実・正確・笑顔(スマイル)を大事としている。この4つの頭文字を取って4Sと呼んでいる。身の回りが清潔であること、誰に対しても誠実にサービスを提供すること、正確に仕事を行い、常に笑顔であることを意識している。この方針を大切にしているのには理由がある。同社が行っている事業に一つであるポストプロダクション事業は映像を放送する手前までの仕上げを行う事業であるが、この事業を行ってるのは全国で約90社ほど。その中でもオフィスを構える東京都には約50社。ポストプロダクションができる企業の大半は都内に集中していることになる。同業の会社が多くいるエリアでも、お客様に信頼してもらい、仕事をするためには重要となっていくのは、会社方針で掲げている4S。様々な人が関わりながら密接なコミュニケーションが必要とされる業界では特に重要となっていく。今後も同社が掲げる会社の方針を働く社員が体現しながら、お客様にサービスを提供していく。

様々な業界・ニーズに対応できる

独自性を「細かいことまで対応でき、小回りが利くところ」と西社長。同社は映像制作できるコンテンツの種類を特定せずに、全ての業界に対応できる体制が整っている。通常は、一つや二つの業界に特化した映像制作会社が多いが、同社は長年培ってきた経験と知識、そして、技術により様々な業界のコンテンツに広く深く対応することができる。様々な業界のコンテンツに対応できるだけではなく、サービスの幅も広いので、映像の総合病院とも言われている。また、「グループ会社が映像機器の商社であり、連携できる仕組みがある」と西社長。グループ会社は放送局に映像機器の販売を行っているとともに、映像機器は放送局への取引のみならず、産業向けに映像機器を販売している。例えば医療業界であると、手術時やレントゲンなど映像を映し出す時に使用する医療用の液晶モニタの販売を行ってる。グループ会社の紹介から、お仕事が依頼されることもある。今後も業界にこだわらない体制とグループ会社との連携でお客様に更なる付加価値を生んでいくだろう。

培った経験でハイレベルな企画・制作を実現していく

西社長は同社の展望を「自社で請負の仕事を行うだけではなく、企画・制作を進めていきたい」と語る。同社が行っている事業の一つであるポストプロダクションは、環境の変化で厳しい局面となっている。編集は行わず、映像制作を行っていた会社も自社で編集を行うことを始めていることもあり、逆に同社のように映像編集ができる会社も制作から関わることが増えている。以前から映像制作を行っているが、より制作力を上げるとともに企画まで行える体制を整えていくことを目指している。近年では、コロナ禍の影響もあり、企業の社内イベントや社外へのプロモーションなど、映像を通して「伝える」ニーズが高まっている。企業からの要望に対応するだけではなく、こちらから企画・制作を行い、テレビCM、サービスプロモーション、WEB広告や機密情報を取り扱う難易度が高い仕事に対しても高いレベルで対応することで、より幅広い対応力が生まれる。同社が有している技術・スキル・知識であれば、お客様からエクサインターナショナルが提案する企画は、クオリティが高いと言われる日は遠くないだろう。
赤坂にある本社オフィス
お客様のニーズに合わせて出力する映像を変換している
音声収録や調整を行うMAスタジオ

感動を視野に映像をつくっていく

映像制作・編集の魅力を教えてください

まず、映像自体が魅力的と感じますね。そして、その映像をお客様が見て感動していることがわかったり、伝えたいことが伝わっているとより魅力に感じますね。私が携わった作品は色々とありますが、思い出の作品となっているのは、ゼロから制作に関わった企業様の社史映像。周年式典で流す映像なのですが、これまでに残された資料や創業者様・社員様の思い出を映像としてかたちにする内容でした。制作途中で創業者様のお話しされた生の声が、資料として拝見した時に感動しました。そして、その社史映像を社員の方が見て感動されていました。本当に最初の段階から制作に携わり、見る方が感動されたので、特に思い出に残っています。だからこそ、いつも感動を視野に入れて映像を制作しています。

感動を視野に入れて制作をするうえで大切になることを教えてください

映像で伝えることの良さは、言葉や文字で伝わらないことを伝えることができることだと思います。場面や見る人にとって、映像の内容やグラフィックを変えたり、ナレーションのトーンを変えるだけでも全く違う印象のものになります。様々な要素を組み合わせて、微差まで突き詰めることで、一つの作品ができあがっていきます。ポストプロダクションの面で言うと、正確に作業を行うこと。ミスをゼロにすることを意識しています。クリエイティブな考えに寄りすぎると、正確性に欠けることもあります。感動を視野に入れる時にコストの関係上、クオリティを下げざるを得ないこともあるのですが、大切になるのはどんな条件であっても伝えたいことをしっかり伝えられるように技術とハートでカバーすることです。

働く社員の方にメッセージをお願いします

今まで積み上げてきたものは、なにひとつ無駄なことなく確実にこれからの糧となります。映像業界は常に変化を求められます。その中でも数年に一度大きな転換期を迎えますが、ちょうど今その転換期だと感じています。映像クオリティの変化、映像の伝え方の変化、映像を伝えるためのメディアの変化、そして、それに伴う過去の貴重な映像を変換するニーズなど、目まぐるしく変わってきています。映像は伝える人に与えるインパクトが大きいです。素晴らしいクオリティで伝える人が感動するものを企画・制作していきましょう。転換期だからこそ、色々なチャンスが眠っているので、楽しむ気持ちを大切にしながら様々なことにチャレンジしてほしいです。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

好きだからこそできる提案

今回、インタビューしたのは入社6年目、営業部マネージャーを務める中澤さん。映像制作に関わる様々な事業部が同社にはあるが、その中でバーチャルスタジオに特化した営業を行ってる。同社のバーチャルスタジオは国内でも最高水準であり、放送局からも支持されている。営業スタイルは自社にあるバーチャルスタジオを使用してもらう営業を行っている。中澤さんは東京都内23区を担当として、多くのお客様とお付き合いをしており、担当するお客様は250社を超える。映像制作のプロフェッショナルに自社の魅力を発信し、売上に繋げている中澤さんに、自身の夢や仕事のやりがい、大切にしている考えなどを伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

映像に関する全てがわかる環境に惹かれて

「ここでは映像の全工程を知ることができる」と中澤さんは入社理由を語る。大学では経営を学び、将来は営業をしようとざっくりと考えていた時に、同社の説明会に参加。営業の職種に関して、様々な業界の説明会に参加したが、その中でも「一番グッときた」と中澤さん。通常の映像制作会社の場合、企画・制作・編集は分業しているケースが多い。その中で同社が映像に関わる仕事を網羅していることを知り、魅力的に感じ入社を決意。仕事の流れをいち早く把握するために、入社前からバイトとして仕事を学び、営業部に所属することとなった。入社後に感じた一番の驚きは「期待以上に色々なことができること」と当時を振り返っている。多くの領域に携わることで、映像に関わる知識を深めていった。この5年間で培った知識は他の方を圧倒しているのであろう。今後も得意のバーチャルスタジオの営業を軸に、お客様に的確に提案をし、様々な事業を行っているからこそできるニーズに合う最適なサービスを提供していく。

やりがいに感じる瞬間を追い求めて

同社で働くやりがいを感じる一番の瞬間を「放送時に自分の名前がエンドロールに載った時」と中澤さんは語る。番組の頭から参加して現場の雰囲気を感じながら、見る人が惹き込まれるような映像制作をするためのアシストを行う。仕上げに関わり、最終的に自身の名前がエンドロールに載り、それを見た時が中澤さんがやりがいを感じる瞬間である。このやりがいを手に入れるために必要なことは、卓越したプレゼン技術や大きな知識よりも、「好きか嫌いかどうか」と中澤さんは語る。仕事に誇りを感じながら、仕事を好んで行っている。好きだからこそ、どうすればお客様が喜ぶのか感動するのか、アイデアがたくさん出てくる。今後も、仕事を好み、やりがいに感じる瞬間を追い求めていくに違いない。

小さな放送局になっていく

中澤さんは「小さな放送局のようになっていきたい」と話す。映像制作には、大きく企画、撮影、編集そして納品のステップがあるが、今後、このステップを会社で連携をして、映像の企画から納品までをプロデュースできるようしていく。同社には「全てが備わっているので必ず実現できる」と語っている。実際にコンテンツをデザインして考える部門、音楽や映像の編集を行う部門、できた映像を変換する部門など、あらゆる部門が連携して夢の実現に近づいていく。この夢を実現するために必要になるのは、「各部門のスキルアップ」。自身を含め、個々のレベルアップをしてエクサインターナショナル自体が放送局のような存在になろうと考えている。そして、企画から納品までの一連の流れを自社でトータルプロデュースして、スピード感のある映像制作を実現していく。中澤さんならこの夢を必ず実現するだろう。国内最高水準のバーチャルスタジオ
国内最高水準のバーチャルスタジオ
リアルタイムで指示を出す映像制作の裏側
音声のアフレコ設備も備わっている

お客様も社員も幸せな状態をつくる

西社長はどのような方ですか?

仕事に真摯に取り組んでいて、ストイックですね。とことんやっている印象があります。隙がないという表現が一番近いです。そして知識・技術の幅があると感じます。もっと、気を抜いてもいいくらいです。恐らくですが、私と同じで仕事が好きなんだろうなと共感できることが多いです。実際に西社長が立ち上げた部署もありますし、仕事を見ていると何か内に秘めてるパワーを感じますね。また、社員との距離もすごく近いなと感じます。私は同じフロアで仕事していますが、仕事で困りごとがあった場合に、すぐに西社長に相談していますね。元々現場で働いていたこともあり、知識の引き出しが豊富ですので、西社長の知識を吸収しながら、営業でも生かせたらと思います。

会社の強みを教えてください

映像制作に関して、大抵のことはできることだと思います。通常は各業務ごとに分かれて会社があるケースが多いのですが、自社で全て行えるので、スピード感が違います。また、グループの連携も強みの一つだと思います。グループ会社が映像機器の機材を取り扱う会社ですので、国内外の最新の映像機器が常に触れることができる環境になっていますね。弊社としては常に新しい機材を使用でき、グループ会社としては、お客様を弊社のスタジオに呼んでもらい、ショールームのように使用できますね。また、最新機器のレビューをグループ会社に伝えているので、よりお客様目線の商品がつくりやすい環境になっていると感じますね。今後もこの強みを生かしていければと思います。

仕事をするうえで大切にしている考えを教えてください

とにかく、社員のことを気にかけています。この人、最近元気ないかもなとか、あの人の技術が伸びているなとか、些細なことでも周りのことを見るようにしています。お客様第一はもちろん、当たり前のことですけど、会社の中がハッピーな状態ではないと、仕事はうまくいかないと思います。特に、弊社は様々な部署があり、連携が必要なので重要かなと感じます。後は、営業時の話ですが、かなり入念な下調べをしますね。映像制作業界の特徴かもしれませんが、コミュニティが広いようで狭いです。初めてお会いする人も必ずどこかで繋がっています。ですから、事前準備を入念に行い、当日の話が少しでも盛り上がるような工夫をしています。

監修企業からのコメント

今回は取材をさせていただき、ありがとうございました。取材時に実際に使用されているスタジオや編集現場を見学させていただいたことで、普段目にする映像の裏側を知ることができました。また、映像制作は新しい作品をつくりあげるものだけではなく、過去の重要な資料を後世に伝えるために変換する仕事もあることを知ることができ、未来に残す素晴らしいお仕事だと改めて感じました。今後はエンドロールにも注視して、作品を見ていこうと思います。

掲載企業からのコメント

この度は取材の機会をいただき、ありがとうございました。普段は表に出るタイプではないので、取材を受けないのですが、展望や社員への思いなど自社の話をすることで、頭の中が整理されました。今は変革する良いチャンスなので、様々な取り組みを行っていこうと思います。

株式会社エクサインターナショナル
1985年 映像ダビングサービス会社として赤坂7丁目に設立
1986年 BOSCH社FDL-60導入、テレシネ業務開始
1987年 本社を赤坂3丁目に移転コンピューターグラフィックス制作業務開始
1988年 編集室開設、ポストプロダクション業務開始
1989年 VHS大量プリントセンターを相模原市に新設
1991年 デジタルコンポジット編集業務開始デジタル方式変換機導入
1992年 MA室開設
1993年 デジタルコンポーネント編集業務開始
1994年 赤坂本社、プリントセンターを港区南麻布4丁目に移転
1995年 MPEG1エンコーダー導入 VIDEO-CD制作業務開始
1996年 ORAD社CYBERSET(3D)導入、バーチャルスタジオ業務開始digiwarp(2D)導入、バーチャルスタジオシステム強化
1997年 MPEG2、AC-3エンコーダー導入DVD-Video制作業務開始
1998年 本社を恵比寿に移転
1999年 PHILIPS社“Spirit Data Cine”導入、テレシネ業務強化
2000年 ダイキン シナリストNT導入、DVD制作業務強化ストリーミング用ビデオエンコード業務開始HDコンバート、HD編集室業務開始
2001年 PHILIPS社“SHADOW”導入、テレシネ業務強化5.1chサラウンドMA業務開始ノンリニア編集Avid DS導入、ノンリニア編集業務開始
2002年 第4編集室・第2MA室開設HDエンコードサービス開始
2003年 リアルタイム画像改善装置 SNELL&WILCOX社“Archangel”導入RCGサポート業務開始デジタルコンテンツ制作業務開始
2004年 SNELL&WILCOX社“Alchemist Platinum”最新デジタル動画補正付方式変換機導入
2005年 HDノンリニアシステムAvid DS Nitris導入
2006年 ハイブリッド編集室増設
2007年 ハイビジョン編集室増設佐倉プリントセンター開設Avid Media Composer Adrenaline導入Autodesk Inferno導入
2008年 レンタル事業部開設DI技術を用いた次世代ワークフロー「EXA DI SYSTEM」構築
2009年 赤坂センターオープンHD バーチャルスタジオ新設7.1ch対応MA室新設davinci Resolve R100を導入
2011年 業務強化の為、恵比寿センターのメディアプロセス、マルチメディアグループを赤坂センターへ統合
2012年 Autodesk Flame Premium、Smoke / Luster、SANサーバー導入、Final Cut Pro 2ルーム新設
テレビ放送音声レベル運用基準の運用開始に伴い、ラウドネスシステムを導入4K対応ノンリニア編集システム導入
2016年 K H.265エンコード トランスコーダー(CambriaFTC)導入4Kデジタルサイネージ展示用サービス開始
Archangel HD(画質補正システム)導入4K編集システム(Avid Media Composer / Adobe Premiere Pro)導入
バーチャルスタジオ リニューアル(Infinity Set / Quu導入)
2017年 MAスタジオリニューアル
2018年 大容量の高速ファイル転送サービス「GRAVITY(グラヴィティ)」、「Harbor(ハーバー)」の運用開始マルチフォーマットディスクレコーダー「D-Stream」を導入
2019年 レンタル・機材販売事業部、品質保証グループを恵比寿へ移転
2020年 レンタル・機材販売事業部がグループ会社へ移管
創業年(設立年) 1985年
事業内容 ・映像の制作、編集、複写 ・CG制作 ・各種メディアプリント/変換 ・バーチャルスタジオ貸出
所在地 〒107-0052 東京都港区赤坂2-16-9
資本金 8000万円
従業員数 48名
会社URL

株式会社エクサインターナショナル