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板橋運送株式会社

板橋運送株式会社 代表取締役社長 斉藤康浩

人々の暮らしを支える縁の下の力持ち。1944年に創業し、東京都を始め関東地域を中心に石油系や化学品をメインとした運送を行っている板橋運送。創業当時、日中戦争真っ只中であった。板橋運送の創業背景には当時の企業統制令の施行により板橋区、練馬区のトラック運送会社16社が統合され、板橋運送株式会社の社名の元、創業に至ったという。今回、お話を伺ったのは、2019年に同社の第13代社長に就任した斉藤康浩氏。大学卒業後、1984年に親会社である日新グループへ入社し、日新労働組合の副委員長、委員長を経験し、海外への駐在も経験した斉藤社長。これまでの経験を生かし、同社を新たなステージへ邁進すべく日々奮闘している斉藤社長にお話を伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

堅実な社員に囲まれた環境

斉藤社長は、「とても堅実な社員が多い会社ですね」と同社について語り始めた。その中でも特に安全管理など細かい部分における対応がしっかりしていると話す。斉藤社長がこのように感じる背景には、2019年に親会社である日新グループから同社へやってきたことが挙げられる。異動する前から同社と関わりを持っていたという斉藤社長。当時も社員の堅実さを感じていたが、実際に同社に来たことで実感が増したという。それは、日新グループと板橋運送が持つ創業のバックグラウンドの異なりにより生み出されているのだろう。斉藤社長は、独自で創業した同社が創業75年以上も存続している背景には、確実に社員の堅実さがあると感じていると話す。今回のコロナウィルスにおける感染対策は、社員自ら瞬時に対応し、社内発信を行ってくれたという。同社が愛される理由には、堅実な社員の気配りと心遣いだと言える。そして、これからも社員の細かな配慮がお客様に愛されていくのだろう。

どんな仕事でもきちんとこなす

斉藤社長は、同社の独自性を「社風にも近しいが決めたことをやりきることです」と語った。斉藤社長が決めたことをやり切ることを独自性と感じる理由として、請けた仕事が板橋運送独自の仕事であろうが、日新グループの仕事であろうが必ず断ることなくきちんとこなしている点と挙げた。創業の背景が異なることから、斉藤社長は「日新グループの子会社という立場であるが、独特な創業背景から独自の仕事を持っている」と話す。メインエリアである東京都、千葉県、埼玉県では石油、化学系物質の輸送に加え、同社独自事業として不動産事業を行っている。また、茨城県の水戸市周辺では学校給食の牛乳配達も行っており、独自事業にも積極的に取り組んでいる。斉藤社長は、同社のバックグラウンドを残しながらここまで続いてきたことが、独自性に繋がっているのだと考える。そして、今後もこの堅実さが同社の企業存続を支えてくれるのだろうと語ってくれた。

板橋運送から新しい日新グループを創り出す

同社の展望について「より飛躍的な発展をしていきたい」と熱く語る斉藤社長。近年、世の中の変化スピードが速まる中、その変化スピードを加速させるようにコロナウィルスの感染拡大が起きた。斉藤社長は、「これからの時代を考えた時に何があるか分からない。だからこそ、板橋運送も日新グループに頼りすぎるのではなく、自ら仕事を見つけられるようにならないといけないと考えている」と話す。また、斉藤社長は自身が営業職出身ということからも、今以上に同社の営業活動に力を入れていきたいと語る。今後、同社が飛躍的な活動をすることで、板橋運送と日新グループのより強固な連携と、新たな日新グループの創造をしていきたいという。だが、新たな日新グループの創造はすぐに実現できるほど簡単なことではない。まずはしっかりとした組織体制を整え、時間をかけて日新グループと連携をすることで板橋運送のさらなる飛躍を目指したいと語った。
板橋運送本社
化学薬品などの積み下ろし作業
地元の学校給食を支える配送車(水戸営業所)

斉藤社長の板橋運送への想い

斉藤社長が現在、力を入れて取り組んでいることを教えてください

現在は新規開拓のできる組織づくりに力を入れています。先ほども話した通り、弊社は親会社にない独自の事業を持っています。営業所ごとの地域性を生かし、独自事業で何か新しいことができないかと構想してます。例えば、水戸の営業所では現在学校給食の牛乳配達を行っていますが、周辺地域を中心に新規開拓や港近くという立地を生かせる他事業の展開もできるのではないかと考えております。他にも千葉県や埼玉県では不動産事業と地域性を絡め、幅広い発展の可能性を感じています。新規開拓のできる組織体制が整った際には我々の独自事業を強みとし、今まで以上に明るい板橋運送の未来がつくれるのではないかと信じています。

板橋という地への想いを教えてください

社名に「板橋」と入っているからこそ、この地に会社を置かせてもらっている企業として地域貢献をしていきたいですね。板橋の名前を含み、75年以上も地域の皆様に支えていただいております。私自身、板橋運送に来てから詳しく知ったのですが、板橋は昔、日本橋からの宿場町として栄えていた地であったことから現在も続く老舗企業や史跡などが多数あります。そんな歴史的な背景を持ち、地場愛が強い板橋に会社があるからこそ何らかの形で地域貢献をしていきたいと思っています。大きなことはできないですが、史跡の保存への協力などを通じて微力ながらもこの素晴らしい街に貢献をしていきたいですね。

斉藤社長から社員へメッセージをください

社員からのもっとたくさんの考えや意見を上げてほしいなと思っています。日新グループから来た社長ということで仕事に関することについて、無意識に「社長には言えないな」と感じてしまっているのではないかなと考えています。私自身、これまでいろんな経験をしてきました。ですが、良いものは良いとこれまでのやり方に捉われるのではなく、新たなことを取り入れたいと思っています。決めたことはきちんとやる堅実な皆さんだからこそ、普段話してくれる以上に多くの意見を持っていると感じます。今まで以上に皆さんの意見を聞きたいと思っていますし、皆さんと一体となって今後の板橋運送をつくっていきたいと考えています。

板橋運送の 明るい未来をつくりたい

板橋運送株式会社 物流部 部長 吉田健

今回お話をお伺いしたのは、1995年に中途で板橋運送に入社し現在、物流部の部長を務める吉田健氏。宮城県出身で幼少期、トラックや車に憧れを抱いていたという吉田部長は「無意識ながらにもトラックに関わる仕事に就いていましたね」と明るく話す。新卒で入社した食品関係の運送会社で約10年ほど勤務し、知識と経験を身につけた。中途で入社した同社も同業であったが、前職と取り扱う商材の違いに苦労をしたという。同社に入社後、これまでの経験を生かし約20年も石油系企業に出向。5年前に物流部の部長として同社に戻った吉田部長。これまでの貴重な経験を生かし、同社で活躍を続けている吉田部長に板橋運送での仕事の魅力や今後に向けた想いについてお伺いした。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

板橋運送のOBであった親戚からのお誘い

吉田部長が板橋運送へ入社を決めた理由には、板橋運送のOBである親戚から誘いを受けたことが大きかったという。前職時代は2人で約30台の配車管理など配送業務を行っていたという吉田部長は、当時を振り返り「とても大変だったが、その分とても面白い日々であった」と話してくれた。約10年ほど勤務した頃、同社に勤める親戚から「この先、自分が定年退職するため後席として入社してくれないか」と誘いを受けた。当時、吉田部長はすぐに誘いを受け入れることはできなかったという。前職の会社に対し、新卒で入社した自分をここまで育ててくれたという御恩と義理があること、そして親戚からの誘いであったことにとても悩んだという。大変に悩んだ末、親戚に誘ってもらえたことに対する期待に応えていきたいと考え、同社への入社を決意した。入社から約25年が経った現在、物流部の部長という立場から同社を支える一員として活躍している。

お客様と自分の意見がマッチした瞬間

やりがいを感じる瞬間について「お客様と自分の意見が一致した時ですね」と語る吉田部長。同社に入社し約2年が経過した頃、石油系企業へ出向が決まった。出向先では、板橋運送の社員としてこれまでの経験やノウハウを元に意見を出す機会が多かったという。ある時、出向先の企業で起きたトラブルに対する解決策について自分の考えを伝えたところ、お客様からも納得をしていただくことができたのだ。吉田部長にとって、この一件がとても自信に繋がった出来事だと話す。この後、自分から意見や考えを提案するだけでなく、お客様からも「吉田さんならどう考えますか」と意見を促される機会が増えたという。吉田部長は、「物流とメーカーが連携することで、なんとか乗り越えながらも円滑に仕事を進めるお手伝いができたのがすごく良かったです」と語る。吉田部長の仕事に対する熱い姿勢が、社内外から多くの信頼を集めているに違いない。

若い世代がより活躍できる会社へ

夢について「まずは物流業界のイメージが良くなってほしい」と真剣な眼差しで語った吉田部長。自分だけでどうにかできることではないが、物流業界の世間的なイメージとして、「キツイ、汚い、低賃金」という3つを払しょくしきれていないことを懸念しているという。また現代の若者は、吉田部長の幼少期と比べトラックや車へ興味を持つ人が少ないと感じていると話す。吉田部長は、今後斉藤社長と密に連携しながら、お客様の運賃交渉をしていきたいと考えている。その理由として、これまで中途社員がメインとなり受け継がれてきた同社であるが、今後は若い世代がより多く活躍できる会社へと進化し、拡大してほしいと話す。この業界に対する世間的なイメージは悪くとも、日々の生活や世の中を支えているのは物流。だからこそ、もっと多くの若者が働きやすいと感じ、注目してもらえる会社になっていきたいという。夢の実現に向け、斉藤社長とより綿密に連携をしていきたいと熱く語った。
市原営業所
外部講師を招いて日常点検講習を実施(座学)
外部講師を招いて日常点検講習を実施(現場)

板橋運送を支える司令塔として

吉田部長が働く中で大切にしていることは何ですか?

やはり、仕事はとにかく「断らない」、「やり方に捉われない」の2つを大切にしています。お客様からいただいた仕事は、できるだけ請ける姿勢を大事にしていきたいのです。物理的に板橋運送で不可能なことはお断りさせていただきますが、例え難しい仕事でも物理的に可能であれば自社で請けたいと思っています。弊社にはこれまでの協力会社や連携会社がおります。その会社にお声掛けをすることでお請けできる仕事が多くなると思っています。また、これまでの先輩たちが行ってきた方法が決して正しいわけではないと思うのです。時代に合わせ、やり方を変えていくことはもちろんのこと、物理的に可能なことには我々から積極的に挑戦していきたいと思います。

仕事をする中で嬉しかったエピソードを教えてください

災害時に全国各地の方から感謝していただけたことですね。災害時、日用品などを通常のルート入手することが困難になりがちなため、皆様へ早急に救援物資を届けることができ、助けることができるのは、自衛隊と我々物流業だと私個人は考えています。過去に震災があった際にも、我々が救援物資をお届けしたところ、被災地の方にたくさん感謝の言葉をいただくことができました。もちろん弊社だけでなく、多くの企業や人々が関わってくれたことで成し遂げられたことであります。その当時の協力会社とは今でも関係が続いています。今後も協力会社と連携をしていきながら、万事があった際には物流を支える私たちが皆様の支えになっていきたいと思っています。

吉田部長から見る板橋運送の魅力を教えてください

弊社の魅力は、中小企業でありながら大手企業の業務に関わることができ、積極的な仕事を行えることだと思います。私の前職では顧客層が個人経営の会社であったからこそ感じる点です。弊社は日新グループの子会社ということもあり、他企業と比べても大手企業の仕事が多いと感じます。お客様とのコミュニケーションの中で、時には反発を受けながらも自分の意見に自信を持って伝えることができます。その結果、弊社の信頼をいただけていると自負しています。お客様と築いた関係性から別のお仕事相談をいただくこともあり、本当に感謝しています。単に作業として行うのではなく、我々からの積極的な提案を受け入れていただき、信頼関係を築くことができるのは板橋運送ならではの魅力だと思います。

監修企業からのコメント

この度は、取材をさせていただきましてありがとうございました。ご取材をさせていただく中で、斉藤社長が抱く板橋運送への熱い思いが伝わってまいりました。これまでの希少な経験と豊富な知識で同社を導いてくれると確信いたしました。板橋運送の発展に目が離せません。

掲載企業からのコメント

この度は取材をしていただきありがとうございました。
板橋運送の未来についてお話をさせていただくことで、今後の板橋運送のステージアップに向け気持ちの整理ができました。これからも長い歴史に甘んずることなく、新たな挑戦をして参ります。

板橋運送株式会社
1944年 板橋運送株式会社 創設
1956年 日新運輸倉庫株式会社(現株式会社日新)と業務提携
1962年 子会社として東雪運輸株式会社を設立
1974年 戸田営業所開設
1978年 板橋運送ビル(ダイエー西台店)オープン
1980年 東雪運輸船橋営業所開設
1981年 船橋(西浦)倉庫開設
1985年 潮見町倉庫完成
1995年 東雪運輸水戸営業所開設
        東雪運輸船橋営業所(現在地に)移転
1996年 本社(現在地に)移転
2006年 東雪運輸戸田営業所開設
   東雪運輸市原営業所開設
2007年 船橋営業所 安全優良事業所(G マーク)取得
(当社グループ取得第 1 号)
2009年 全営業所(板橋運送 戸田、東雪運輸 戸田・船橋・市原・水戸)
グリーン経営認証取得
2013年 全営業所(板橋運送 戸田、東雪運輸 戸田・船橋・市原・水戸) 安全優良事業所(G マーク)取得完了
創業年(設立年) 1944年
事業内容 ・貨物自動車運送事業 ・貨物自動車に係わる利用運送事業 ・鉄道運送に係わる利用運送事業 ・不動産の賃貸及び管理業 ・前各号に付帯する事業
所在地 東京都板橋区板橋1丁目42番18号 ユニティフォーラムビル7F
資本金 8,000万円
従業員数 115名(グループ含む)
会社URL

板橋運送株式会社