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ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社

会社は全社員の夢を叶える器である

ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社 代表取締役 小西康仁

ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社 代表取締役 小西康仁
トヨタ車の新車販売、中古車販売を手がけるネッツトヨタニューリー北大阪株式会社。 日本のモータリゼーションに自動車業界が活気づく1961年に大阪府豊中市で創業し、以来、北摂地域を中心に地域密着でお客様とのつながりを大切にしながら発展してきた老舗企業だ。 その発展の秘訣は「全社員参加型経営」。 ベテラン、若手に関係なく、積極的に議論の場を提供し、お客様との関わりが最も深い社員のアイデアを最優先に、他社との差別化の難しい業態でありながら、「新しい買い方提案」をコンセプトに独自商品を次々と開発してきた。 「お客様満足のポイントは、現場スタッフが一番分かっている」と語る小西社長。 その姿からは、決して今に留まるのではなく若手・ベテラン社員が一体となって前へ前へと進もうとする力強さが伝わってきた。 今回は、そのネッツトヨタニューリー北大阪の神髄を小西社長に聞いた。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

自由闊達な社風

織づくりに徹底的に時間をかけるのが最大の特長。上意下達の統制型の方が効率は良いが、命令に従うだけでは社員は成長しない。指示待ち社員が増えるだけ。だからネッツトヨタニューリー北大阪には人事を専門に行う部署がない。評価制度の構築、販売施策の立案と実行、教育、理念浸透、好事例の共有、給与制度設計に至るまで、全て選抜社員による委員会活動で実施している。時には失敗を経験し、何度も議論を交わさないといけない場面もあるが、指示がないから「考える力」が高まるし、自分たちで結論を出せたから「当事者意識」が生まれる。全員がリーダーとなってやりたいことを協力し合う、そのような風土が土壌にある。

ユニークな商品を次々と開発

少子高齢化を背景に、新規顧客の獲得に苦戦を強いられる自動車販売会社が多い中で、販売台数を伸ばすネッツトヨタニューリー北大阪。それは、他社にはない特長を訴求して、車の「買いやすさ」を提案しているからだ。社員からの意見を参考に、顧客サポートを手厚くした独自の残価設定型ローン「スマイルバリュープラン」を開発し、顧客支持を集めている。開発までの道のりは、決して楽なものではなかった。何度も顧客と対話し、社員と議論し、単に他社との違いを打ち出すだけでなく、ネッツトヨタニューリー北大阪らしさをいかに表現した商品にするか、ネーミング一つにしても、社員と議論を重ねて完成させた。だからこそ、社員にとって自信であり、愛着のある独自商品になるのだ。

揺るぎない信念

ネッツトヨタニューリー北大阪には、大事にしている理念が2つある。 「自分の子供を入れたくなる会社」と「100年続く会社」。 「自分の子供を入れたくなる会社」 真のお客様本位を実現するためには、社員満足が高くなければならないと考える。お客様が本当にサービスに喜び感動していただくためには、「もっと良く」と思う社員の気持ちが必要。ネッツトヨタニューリーは社員を何より大事にしている。 事業の目的は利益の最大化でも、会社拡大でもなく、会社の永続的な発展と考えている。どんなに稼いで社会の役に立っても、倒産してしまっては真の意味で社会の役に立ち、社員を幸せにすることはできない。持続的な成長発展がネッツトヨタニューリー北大阪の目指す姿である。
女性ドライバーズ教室
女性ドライバーズ教室
レーシングチームAREA86
レーシングチームAREA86
ユニークな独自商品
ユニークな独自商品

チャレンジこそ、若い世代の最大の武器

―社長が日々意識されていること・大切にしていることを教えて下さい

社員に対して、考える力を高めるコミュニケーションを意識しています。 私たちの強みは、お客様の想いを徹底的に聞くことです。お客様によって車を使うシチュエーションは違いますので、お客様がどんなカーライフを送りたいのか、親身になって聞き、ご要望に応えていくことがお客様との繋がりを深めていくことになります。会社が何事もトップダウンで指示をしてしまうと、確かにスピードは早いですが、考える機会が減ってしまったり、やらされ感が生まれてしまったり、そういった姿勢をお客様は敏感に感じ取るものです。お客様の購入理由は、最後の決め手は人です。「やりたい感」に溢れる会社になり、自信を持ってイキイキとお客様と接する社員を増やすために、皆がやりたいことを聞き、テーマごとに分けて、自分たちがやりたい想いを実現できる環境づくりをたくさん設けています。

―新人には例えば10年後どんな人材になっていて欲しいですか

まずは、お客様から信頼され、車のことなら何でも応えられる専門家になって欲しいです。お客様のカーライフを叶えるプロです。お客様の役に立ち、「○○さんと出会えて良かった、ありがとう!」という対価をたくさんもらい、やりがいのある仕事をして欲しいです。 次に、会社を使って自分の夢を叶えて欲しいです。出社したい、給料をたくさん欲しい、幸せいっぱいな家庭を築きたい、社員の数だけ夢があるでしょう。生活の中の多くの時間を仕事に費やす訳ですから、その時間が充実するものであり、成長を感じるものであって欲しいです。 私たちの仕事は、人を相手にする仕事です。人からしか学べないことがたくさんあります。ぜひ、お客様のカーライフを叶えるプロになり、人間的にも尊敬される人になり、夢を叶えて欲しいです。

―最後に何か若い方、学生に伝えたいことはありますか

失敗を恐れず、チャレンジして欲しいです。 最初のうちは、知らないこと、できないことばかりです。早く成長したいと思うでしょうけれど、仕事では、成功の経験以上に失敗の経験をすることになるでしょう。大事なのは、失敗の経験をした時に自分とどう向き合うかということです。どうせやっても無理と思ってしまうか、良い教訓としてもう一度チャレンジしようと思うか、自分との向き合い方で、失敗のままで終わるか、成長の糧になるか、大きな違いが生まれます。 「やったことがないのでチャレンジさせてください」という言葉は、20代しか使えません。ぜひ、自分の可能性を決め付けず、色んなことにチャレンジして、そのプロセスを楽しめる社会人になって欲しいです。これからの皆さんの活躍を期待しています。
ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社 営業本部長 小西敏仁

「やりたい感」が溢れる組織づくりへ

ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社 営業本部長 小西敏仁

「全員参加で経営する」「ベクトルを合わせる」「お客様第一主義を貫く」「きれいな心で願望を抱く」 インタービューを通じて終始、ネッツトヨタニューリー北大阪が目指す会社の未来を語られていたのは、営業本部長で人材採用にも携わる小西さん。トヨタ自動車に新卒で入社し、順調にキャリアを積む中、ある出来事をきっかけに、父の会社であるネッツトヨタニューリーに戻り、人生をかけて社員が夢を叶えられる会社づくりをすることを決意。ネッツトヨタニューリー北大阪において、働くやりがい、醍醐味は何なのか。小西さんだからこそ感じるニューリーイズムを聞いた。

伝統の承継と挑戦の未来を担う社員の思い

経営者は命がけの仕事。その責任を背負う覚悟を決めた

トヨタ自動車時代に支援先の経営破たんを目の当たりにした時、経営者のせいにしている自分に気が付いたと語る小西さん。経営破たんという事実に対して、どこか自分には関係のないところで起きているような感覚だった。自分自身で仕事にコミットしていない自分に嫌気がさし、情けなくて、悔しくて、汗びっしょりで起きる、の繰り返し。 同時期に、経営者として奔走する父から、厳しい状況である現状を聞かされ、今までに見たこともない父の様子に、経営者は命がけの仕事だと感じたそうだ。 「本当に私にできるのか?」。正直、不安が頭をよぎったが、もう誰かのせいにしたり、コミットしないで逃げ道をつくる自分には戻りたくなかったので、このタイミングが運命だと覚悟を決め、2011年に入社。

全社員参加型プロジェクト「ビジョンマップ」がスタート

どんなに優れた計画を現場で実践されなければ何かを生み出すことはできない。何よりも大切なのは実行の源にある共感、そしてその土台になる共通の価値観である。 2011年1月に、ネッツトヨタニューリーが大切にしている価値観と働き方を話し合う「ビジョンマッププロジェクト」がスタート。有志を募ってスタートしたプロジェクトには、37名もの社員が立候補。話し合った内容は人事考課制度として社員全員の評価基準になった。 現在このプロジェクトは、4つのテーマによる委員会活動として継続しているが、会社はあくまで場づくりに専念し、その環境を自由に使って社員が販売施策を考えたり、社内教育の仕組みを考えたりするスタイルは、まさにボトムアップ型組織の目指す姿と言える。

全従業員の物心両面の幸せ

小西さんは、今後の会社づくりの目標をこう語る。 「全員参加で経営する」 それぞれの店舗が独立採算で、店長は自由に店舗経営をする責任と権限を持っている。物的な満足はもちろん大切だが、「自分モータース」を経営する心的な楽しさを毎日感じて欲しい。 「ベクトルを合わせる」 社員が想いのベクトルを共有して安心して正しいことが実行できるような会社、お客様から信頼され、尊敬される会社がつくりたい。 「お客様第一主義を貫く」 その時、その方にしかできないサービスを最強の競争力として、圧倒的にお客様に支持されることを通じて、日本の車の買い方を変えたい。 「きれいな心で願望を貫く」 社員の生きる目的と当社が存在する目的が同じものでありたい。今目の前にいる方に全力で尽くすことを通じて会社、自分の未来を築いていきたい。
お客様との共同プロジェクト
お客様との共同プロジェクト
社員参加型の委員会活動
社員参加型の委員会活動
全国ロープレ大会優勝
全国ロープレ大会優勝

従業員満足度、顧客満足度、日本一の会社を目指す

―御社がお客様から支持される理由を教えて下さい

私たちにとってのイノベーションは、お客様の満足を高め続けることだと思います。 お客様が体験するあらゆる高品質なサービスが物足りなくなってしまうようなサービスが提供したいです。仕事の質を高める鍵は、一人ひとりのお客様の中にあります。例えばこんな事例が当社に生まれています。チャイルドシートを乗せているお客様の車の空気圧を本来よりも少し落として乗り心地を良くしたり、お客様のご家族の誕生日をこっそり確認してサプライズでお祝いしたり、人生で嬉しい出来事があった方を一緒にお祝いすることなど。その時、その方にしかできないサービスを生むことが最強の競争力だと思います。 そういったことが土台となって、車を買うための新しい買い方提案が受け入れられているのだと思います。

―小西さんが感じる御社の良さを教えて下さい

皆で会社を良くしていこうという雰囲気が全体的にあるところだと思います。 社員参加型の委員会活動以外にも、例えば、新卒採用活動も社員参加型です。毎年行われる会社説明会では、代表社員として、会社のビジョン、仕事内容や誇り、将来の夢を学生の前で語ります。その他にも、「ニューリーカレッジ」という、社員が社員を教える教育制度があります。新入社員は毎月、二年次社員は二ヶ月に一回、本社に集まって午前中は心構えの研修、午後は実務の研修を受けるのですが、その内容も、講師も、全て社員が決めて運営しているのです。講師に選ばれた社員は、勉強し直したり、ノウハウをテキストにまとめたりしますが、人を育てることで自分も成長を実感するのでしょう。

―これからも大切にしていきたい"ニューリーらしさ"を教えて下さい

お客様の継承と、企業文化の継承です。 私たちの強みは、お客様との繋がりが深いことです。それは、50年の歴史の中で、代々先輩方がお客様を大事にして、しっかりと後輩に引き継いできたからです。お客様の生活スタイルの変化に合わせて最適なカーライフを提案していく。その関係は、お客様からお子様へ、そしてお孫様への続いていくのです。同時に、私たち社員も、先輩から後輩へと引き継がれ、信頼関係は継承されていくのです。こういう関係性を築ける仕事は、なかなかありません。 それともう一つは、会社は全社員の夢を叶える器として、「やりたい感」に溢れた企業文化も継承していきたいです。時代が変わろうが、世代が変わろうが、100年、200年と企業文化がしっかりと受け継がれる限り、会社は永続すると思います。

監修企業からのコメント

お話を伺わせていただき、心から社員を大事にしていることが伝わってきました。
実際に会議風景を覗くと、様々なテーマに分かれたそれぞれの会議で、社員の皆さんが自分たちで考え、結論を出し、行動をスタートする姿に感動しました。
将来、仕事を通して叶えたい夢がある方にはぜひオススメの会社です。

掲載企業からのコメント

この度は当社を取材して頂きまして、誠にありがとうございました。 取材を通して改めて会社の強みを振り返る良い機会となりました。 今回お話ししました想いを大切にしつつ、 しっかりと未来を見据えて頑張っていきます。ぜひ、当社に興味を持たれた方は、お気軽にお電話ください。

ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社 代表取締役 小西康仁
ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社
1961年 創業
1961年 豊中トヨペットスタート
1980年 ビスタ北大阪スタート
1980年 豊中店開設
1987年 緑ヶ丘店開設
1992年 利倉テクノセンター開設
1993年 吹田店開設
1998年 箕面小野原店開設
2004年 ネッツトヨタニューリー北大阪スタート
2004年 豊中少路店開設
2007年 千里店開設
2010年 池田店開設
2010年 蛍池店開設
2011年 ビジョンマッププロジェクトスタート
2011年 50周年を迎える
創業年(設立年) 1961年(1961年)
事業内容 トヨタ車の新車販売、中古車販売、整備、損害保険代理店、金融業
所在地 大阪府豊中市稲津町2-4-1
資本金 5,000万円
従業員数 131名
会社URL

ネッツトヨタニューリー北大阪株式会社