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グッドリビング株式会社

グッドリビング株式会社 代表取締役社長 永野武

「いい家をより安く」をモットーに新築住宅の設計、施工、販売を一手に引き受けるグッドリビング。同社は約40年前に不動産業として創業。ミニ分譲、賃貸と少しずつ事業の幅を広げていく中、とあるタイミングで某企業のフランチャイズに加盟したことが転機となった。そこで、より安く家を提供するノウハウを吸収した同社。「家の質は下げず、徹底的なコストカットを遂行して、お客様を喜ばせ続けたい」という強い思いを大切に、歩み続けてきた。今回お話を伺った永野社⾧は、30年ほど前に同社に一般社員として入社し、現場監督の見習いや営業職を経て、店⾧、 統括、役員、社⾧と階段を上り、現在に至る。そんな永野社⾧から、同社の大切にしていることについて伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

元気、勢いがある会社

「元気」、「勢いがある」、それが同社の社風だ。「業務中のコミュニケーションでも、飲み会中でも、社員旅行でも、どんな時でも盛り上がるんですよ」と楽しそうに話す永野社⾧。その社風が形成された背景には同社の「人」に対する想いが、「お客様」に対する想いが存在する。同社がお客様に商品を提供する際に大切にしていることは「お客様から人で選んでもらえる人であること」であり、「グッドリビングの○○さんから買いたい」と言われることが一番の状態と考えているという。一生の中で一番大きい買い物ともいえる、家の購入。それだけ大事なことだからこそ、「『この人から買って良かった』と思ってもらうことが大切」と永野社⾧は力強く話す。そのため、元気な挨拶等を大事にする中で、同社の社風は形成されてきたのだ。「『元気』『勢い』って、昭和というか、少し古い考えのイメージがあるかもしれないですが、私たちはこういったグッドリビングカラーを大切にしているのです」、そう永野社長は締め括った。

いい家をより安く

ローコストと高品質、一見、相容れない言葉と捉えられるこの2つの条件を満たしているのが同社であり、それが独自性である。「コストは企業努力次第。安さを求めて質を落としたら意味がない」と同社は強い信念を持っている。そこで「いい家」について伺ったところ、永野社⾧は「購入してからも極力手をかける必要がない、⾧持ちする家」と明確な考えを示す。家という商品は、劣化してきた時に塗装をするだけでも高額の費用が掛かる。その理由で家を買えない、買うことを躊躇するのはもったいないと考える方も少なくない。多くの方々が家を購入することができるよう、同社はコストカットを徹底追求し、安くお客様に提供することを前提として、長持ちする質の高い家づくりに並々ならぬこだわりを見せているのだ。確固たるノウハウを生かし、常に「いい家をより安く」を追求し、誰もが嬉しいと思える、そんな家をつくり続ける。その信念のもと、同社はさらなる進化を続けていくのだ。

誰もが質の高い家をつくれるように

「『いい家をより安く』を体現し続けるには、誰がつくったとしても同じように高い品質であることが大切」と永野社⾧は話す。現在、その品質を担っているのは、確かな腕を持つベテラン大工。そのノウハウが貴重な財産になると永野社⾧は考えている。その素晴らしい技術を「マニュアル化」することが大事であるという。同社は大工も自社で雇用しており、ベテラン大工は「まだまだ自分が現役で頑張りたい」という意欲があることから、若手がベテランの大工と一緒に現場に入り、目の前で学ぶというスタイルを取っている。同時に、そのノウハウを継承し、財産として次世代に紡いでいくために、現在はマニュアル化および技術を習得できる仕組みづくりに力を入れている。質の高い家をつくるために、絶対的に欠かすことができない大工の技術。ともすれば、「背中で見て覚える」という職人技との見方もある。もちろん、すべてをマニュアル化できるわけではない。だからこそ一緒に仕事をするという機会を設けており、そして、仕組みとしてのマニュアル化、いずれも重要なのだ。
シンプルかつおしゃれを追求!
グッドリビング本社
お客様の笑顔を大切に!
お引き渡し式の様子
四角い箱のQOL住宅
ちょっと広めの
コンパクト住宅 UNITE

創業者の想いを背負い、さらなる進化を遂げていく

30年以上同社で働き続けてきた理由を教えてください

「会⾧(永野社長入社時の社長)と室⾧(創業者)についていきたい」「期待に応えたい」という想いがあったからですね。私自身、一般社員として入社して、現場監督の見習い、営業職、店⾧、統括、役員を務め、現在は社⾧として働いています。結果が出なくてつらいと思った時もありましたし、うまくいかなくて悩んだ時は何度もありました。入社して間もないころ、営業成績が悪かった自分を見捨てずに、営業で成果の出ている方の店舗に異動させてくださったことは、今でも印象に残っています。会⾧と室⾧には本当に感謝しかないです。役職を持ってからは「会社を背負ってほしい、お前しかいない」と自分を信じてくれて、今では社⾧を務めることができています。「グッドリビングで働いていて良かった」と心の底から思いますし、次は自分が会⾧や室⾧のような存在になりたいですね。

会長と室長の尊敬するところを教えてください

お二方とも先見の明があり、本当に尊敬しています。会⾧は、大きな社会変動(リーマンショック等)が起こった際、その素早い決断で、攻めだけではなく、引くという決断をできる方で、本当に大胆な方だと感じています。そのような決断を何回もしてきたからこそ、グッドリビングが発展し続け、⾧続きしていると要因だと思います。また、室⾧は社員一人ひとりのことを細かく見てくれています。自分の方が⾧く関わっている社員であるにも関わらず、「この子、今〇〇なことを感じているんじゃない」とお話ししていた社員に 話しかけると同じような回答が返ってくることがあります。この感覚の鋭さは本当に見習うところです。

どんな人と一緒に働きたいかを教えてください

「お客様に喜んでもらいたい」という想いを持っている人ですね。知識や経験があることに越したことはないですが、お客様のためを思って、「いい家をより安く」という考えを持ち続けられることの方が大切です。この仕事の醍醐味は、「まさか、自分が家を持てるとは思っていなかったです。グッドリビングさんのおかげで家を持てました」と言っていただけることです。高く売って利益を出し続けるということよりも、常にお客様のことを考えたいという人と一緒に働きたいですね。私たちがいることによって、家を買える人が増える。私はそれだけ弊社の仕事に誇りを持っていますので、想いに共感してくれる人がいたら、一緒に「いい家をより安く」届けていきたいです。

会社と共に進化を続ける創業者

グッドリビング株式会社 企画室長 一級建築士 相澤美恵子

今回お話を伺った相澤室⾧は、グッドリビングの創業者。新卒で入社した会社はいわゆる営業会社。結婚を機に、学生時代に取得していた宅建の資格を生かせる不動産業を自ら始めることを決断し、その歴史をスタートした同社。1人で始めた不動産業から、大きな決断となったフランチャイズの加盟、急激な店舗拡大、自社ブランドの開発など、常に進化を続け、現在に至っている。「いい家をより安く」それをモットーとして、お客様からの感謝が絶えない会社をつくりあげてきた相澤室⾧から、グッドリビングに対する想いや取り組みについて伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

グッドリビングと共に成長してきた歴史

「建物に対する想いは、徐々に強まってきています。創業時とは全然違いますよ」と話す相澤室⾧。相澤室⾧の最初の就職先は東京の営業会社。現会長との結婚を機に、会長の地元である静岡に移り住むこととなり、それを契機に創業に至る。宅建の資格を持っていたという理由で、1人で不動産業を始めた。子供をおんぶしながらお客様を開拓する中、初めてのお客様は6~8戸程度のアパート。そこがグッドリビングの原点だ。それから何年かは小規模な事業をしていたが、フランチャイズ加盟を機に大きく進化する。 そこで、原価や売価を考えるようになり、お客様や建物に対する想いが芽生えてきたという。「こんなに安く家を売ることができるのか」これが一番の発見だったそうだ。それからは「いい家をより安く」というコンセプトを大切にし、事業を拡大してきた。「仕事が楽しい」と話し、今でも現役で仕事を続け、グッドリビングの更なる発展に向けて挑戦を続けている。

社員からの「この会社が好き」という言葉

相澤室⾧にやりがいを感じる時を問うと「社員と一緒に飲み会に行った時」との回答。それはなぜかと聞くと、「『この会社が好き』と言ってくれるから」だという。「仕事は楽しむもの」という考えを大切に、創業時からグッドリビングを守り続けている相澤室⾧。相澤室⾧の言葉からは、その想いが社員に伝播していると感じた。社員が楽しめるようにする取り組みの1つとして、掲げる目標を達成した際の社員旅行が挙げられる。そこでは「達成できてよかった」「自分がグッドリビングの力になれた」と感じてもらえるようにしているという。「なぜ社員がそのようなことを言ってくれるのか」と問うと、「社員が良かったから。私は何も苦労してないですよ」と相澤室⾧は笑いながら話す。このような謙虚な姿勢が社員から尊敬され、「この会社が好き」と言われる所以だと推察される。ただ、相澤室長の理想はもっと高い。「社員が『私はこんなに良い会社に勤めているよ』と家族や周りの人に誇れる会社」になるべく、挑戦を続けていく。

「グッドリビングってあの会社ね」と言ってもらうために

「愛知や静岡では『グッドリビングってあの会社ね』と言われる状態をつくりたい」と想いを語る相澤室⾧。創業から現在まで、堅調に業績を伸ばしてきた同社。業績が良くなるにつれて店舗数が増え、社員数も増え、お客様の数も増え、感謝される機会も増えた。一見良い状態に感じるが、1つだけ足りないことがあったという。「関わるお客様が増えても、なかなか『グッドリビング』という名前で覚えてもらえない」ここに歯がゆさを感じていたそうだ。 背景にあるのは「安くて質の良い家を販売し、お客様から感謝される仕事ができているからこそ、もっと多くの人に知ってもらい、もっと多くの人のためになりたい」という想い。今では「ワンプライスで建てる自由設計の家『TATTA!』」「子とはぐくむ家『コトハグ』」「笑顔でつくるマイホーム『ニコニコ住宅』」など自社独自の商品を提供することによってその名を響かせている。そういった取り組みによって、「グッドリビングってあの会社ね」という言葉を増やし続けていくのだ。
達成の喜びは
皆でわかちあいます!
達成した時は社員旅行!
お客様の幸せを追求!
住みやすさと美しさを
兼ね備える家
子とはぐくむ家 コトハグ
家づくりのコンセプトも
重要です!

金額以上の価値をつくりつづけるために

現在、力を入れていることを教えてください

営業と技術の教育システム構築ですね。どの仕事でもそうですが、成果が出る、つまりご契約をしていただけるようになれば、必然的に仕事は楽しくなってくると思いますし、まずは社員に成果が出ることの喜び、面白さを多くの社員に感じてもらいたいです。そのためには、新たに入ってきた人がグッドリビングのノウハウを活用できるようになることが重要です。もちろん、先輩が後輩に直接教育をすることはできますが、教育ばかりに時間が割かれ、「仕事がきつい」と思うようになってしまったら意味がなくなってしまいます。システム構築を通じて、社員を疲弊させることなく、教育のレベルが上がる状態をつくり、楽しく仕事ができる会社であり続けたいですね。

グッドリビングの商品である「家」に対する想いを
教えてください

「いい家」とは豪華な家ではなく、住んでいる人から支持される家だと思います。家を販売している私たちが言うと変かもしれないですが、家はそんなにお金をかけるものではないと考えます。あくまで家は形であって、その形の中でどう暮らすかが重要です。高額なキッチンや広い庭があったとしても、その家にかかる費用によって、他の生活面の支出を我慢していたら元も子もないですよね。質の高い家を買ったとしても、やりたいことに挑戦できる、行きたいところに行けるという状態が本当の幸せだと思いますし、それを実現できるようにすることこそ、お客様のためになる仕事だと思います。これこそ、私たちが大切にしている「いい家をより安く」という言葉の背景にある想いです。

大切にしていることを教えてください

「お値段以上、つまり金額以上の価値をつくること」に尽きると思います。「安く」ということは大切にしていますが、絶対に質を下げることはしません。お客様が幸せを感じてもらうためには、市場調査が必須です。天井の高さ、断熱、広さ、安全性など、家が欲しい人が欲しているものは何かを考えて商品をつくっています。気持ちよく、ストレスもない生活ができる家である状態であると同時に、「この部分は不要、無駄なコストになった」と思われることもない、住み心地と金銭面両方で優れて家を提供するようにしています。グッドリビングが提供する商品によって、お客様が幸せを感じられるよう、金額以上の価値をつくり出すことにこだわり続けます。

監修企業からのコメント

この度は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。一社員から社長へと転身された永野社長、創業者である相澤室長からお話を伺い、貴社が大切にしている想いを強く感じ取ることができました。「いい家をより安く」というコンセプトを持ち、「家」を通じて幸せをつくることに強い信念を持っている点に大変感銘を受けました。

掲載企業からのコメント

今回、弊社が大切にしている想いや歴史を話したことで、改めて「いい家をより安く」という弊社の原点の考えに本気で向き合うことができました。相澤会長や相澤室長から私が受け継いできたことを、これからは私からメンバーに受け継いでいき、弊社の伝統を残し続けていきます。

グッドリビング株式会社
1980年 静岡県浜松市で不動産業を開始
1993年 株式会社に組織変更
1994年 愛知県進出
1997年 資本金1億1,000万円に増資
1997年 神奈川県進出
2001年 独自ブランド立ち上げ
2003年 岐阜県進出/三重県進出
2004年 滋賀県進出
2011年 オリジナルブランド「プラスワン」発表
2013年 オリジナルブランド「ニコニコ住宅」発表
2015年 オリジナルブランド「Gラボ」発表
2016年 オリジナルブランド「Italica」発表
2017年 浜松市中区佐鳴台に本社を移転
2020年 分譲住宅「コトハグ」発表
2021年 オリジナルブランド「TATTA!」発表
創業年(設立年) 1980年
事業内容 住宅の設計・施工
所在地 静岡県浜松市中区佐鳴台1丁目8-8
資本金 9,250万円
従業員数 58名
会社URL

グッドリビング株式会社