株式会社イズミコンサルティング 代表取締役社長 小池康仁
環境・防災・ITの3本柱で、建築物のコンサルティングを手掛けている株式会社イズミコンサルティング。珍しい掛け合わせで価値提供している同社は、設立から50年以上の老舗企業ながら、常にワクワクするような新しいことに挑戦し、急拡大を続けている。そんな同社の創業当初は、設備設計事務所として始まった。創業してすぐにシステム開発事業を開始し、二足のわらじで事業を行ってきた。当初は群馬に事務所を構えていたが、2006年に東京に進出。その時から環境認証の仕事に挑戦し、現在まで環境に良い建物づくりをミッションにして、大企業から個人の設計事務所まで、多くの企業に対して環境コンサルティングを提供している。そんな株式会社イズミコンサルティングの代表として、2011年から社をけん引する小池社長に、今後の展望や同社で働くことの魅力についてお伺いした。
伝統の継承と、未来の挑戦を可能にする革新企業の本質
組織的ではなく、家庭的な会社
小池社長は、同社の社風を「組織的ではなく、家族的な会社」と例えてくれた。同社の仕事は、チームでコミュニケーションを取り合いながら進めていくことを大切にしつつも、それ以上に個人の知識や経験で勝負する機会が多いため、それぞれがそれぞれの役割を全うしつつも家族という軸を忘れない、帰るべき場所は、イズミシステム設計である、といったニュアンスからの表現であろう。実際、いざ社内のサークル活動を始めると、多くの社員が集まるそうで、人と関わることを好む社員が多いようだ。また、小池社長に働いている人たちの特徴について尋ねてみると、性格も自己主張が強いタイプというよりは、他者を優先し、思いやりをもって行動する人が多いという。そしてこの業界では珍しく、女性社員が多いのも特徴だ。女性を占める割合は半分以上であり、働くお母さんも多い。そんな特徴も、同社の家族的な会社の雰囲気を作っている要因になっているのだろう。確かな建築技術と革新的な仕組みづくり
同社の独自性について、小池社長は二つの要素をあげてくれた。一つ目は、豊富な建築の知識と経験。二つ目は建築とITを掛け合わせたことによる革新的な仕組みづくりである。一つ目は、建築のスペシャリストをしっかり揃えていることによって実現している。優秀な人財または、優秀な人財への成長意欲が高い人を採用するということにこだわっている。常に建築技術の質を担保することで、お客様から指名を受け、次の仕事に繋がるケースが多いのもこのこだわりの採用が及ぼす好影響のひとつである。二つ目は、仕組み化。しっかりと仕組みづくりを行い、より正確な計算行っている。これは、同業他社よりも秀でていると自負するものであり、同社を支える強みともなっている。このように正確な計算ができるのは、システム部門を持ち合わせ、自社で社内利用ソフトの開発を行っているからこそであり、他の企業では実現できない価値提供を実現している。設立50年で積み上げたナレッジを、未来に活かしていきたい
小池社長が語る三つの展望、その一つは、積み上げたナレッジを活かした新たなビジネス展開である。創業から50年、環境コンサルティングのトップランナーとして携わり続け、建物のエネルギーシミュレーションを年間1000~2000件実施し、そのナレッジが蓄積され続けている。そんな社内のナレッジを活かして、新たな価値提供をしていくことを構想している。二つ目は次世代人財の育成である。会社が急成長、急拡大を続けている中で、マネジメントができる人財を育てることは急務である。そのため、挑戦する気持ちを持った新たな仲間を増やしていく。三つめはBIM(コンピューター上で、現実と同じ建物の立体モデルを再現することができるシステム)を世の中に浸透させていくことである。建物をデータベース化することで、工事や設計を行う人財が不足している現在の世の中で、建物づくりを効率化することができる。さらに、この三つに限らず、他には真似できないような仕事をやっていきたいとも語ってくれた。社内サークル活動の
様子
大切に、協力して仕事に
取り組んでいる様子
社員の様子
ワクワクするような挑戦を続けていきたい
御社のビジョンについて教えてください
常に、革新的でおもしろいことに挑戦していきたいと思っています。IT部門を取り上げれば「BIM」の取り組みであったり。自分が面白いと思える仕事を会社としてやっていきたいですし、周りから見ても「面白いことやってるよね」と言われる会社でありたいと思っています。そのためには、やはり仲間の存在が重要だと思っています。もともと設備設計をやっていて、それで培った知識を活用して一人で仕組づくりをやってきました。けれどこれからは、皆が面白いと思うことを一緒にやっていければ、一人でできないことも知恵を借りて実現していけると思っています。総じて、他に真似できないような仕事を、面白いことが好きな仲間と取り組んでいけたら嬉しいです。お客様から求められる人の特徴について教えてください
やっぱり、それぞれの努力が、知識や経験に直結する仕事ですから、クライアントから「この人に仕事をお願いしたい」と言われる社員がいるんですよね。その人の特徴は、任されたことをきちんとやり切ることができる、そして求められたサービス以上の価値を提供する人です。そんな社員は、クライアントから電話がかかってきて名指しで指名されているほどです。それができるのは弊社が大切にしている八つの心得ができている人ではないでしょうか。「ONEIZUMI・顧客中心・信頼・勇気・スマート・成長・責任感・礼節」これらを大切にしている人こそが、顧客から求められる人の資質なのではないかと思います。今後もそういった、お客様から信頼を獲得し続ける社員を増やしていきたいと思います。同社で働くことの面白さについて教えてください
弊社は型にはまらず、新しいことに常に挑戦し続けています。そのため、ワクワクできるような体験を沢山味わえると思います。1973年に創業してから、どんどん変わって進化してきた会社です。これからも変わっていきましょうというメッセージを社員に発信しているように、色んなことに挑戦していきたいと思っています。そのために、皆が面白いと思うことを一緒にやっていければ、一人で出来ないことも多くの人の知恵を出し合って、価値あるものになっていくと思っています。周りからも色んなアイデアをもらえると、その考えを吸収して、自分自身も成長していくことができます。この話しを聞いて、同社で働くことに対しての面白さを見出してくれる人が一人でも増えたら嬉しいなって思います。‟環境に良い建物を世の中に広めていく” そんなビジョンの達成を本気で目指したい
株式会社イズミコンサルティング 東京建築環境・防災事業本部 第2部八隅Gr.リーダー 八隅裕介
八隅リーダーの所属する東京建築環境・防災事業本部第2部は、建築環境・防災コンサルティング事業の中でも、特に建築環境を中心にコンサルティングを手掛けている。六名のメンバーのグループ長として活躍している八隅リーダーは、2016年に同社に入社した。現在は、自らモチベーターとして部下たちをけん引しつつマネジメントを行っている。取材の中、夢について尋ねた際、「‟快適で安心な社会ストックの形成に貢献する”この会社が掲げているミッションを本気で達成したいと思っています」と真剣な眼差しで話してくれた八隅リーダーに、イズミコンサルティングで働くやりがいと、会社の強みについて話しを伺った。伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
目に留まったのは‟環境に配慮した建物づくり”
八隅リーダーと同社の出会いは一般的な転職活動サイトだった。多くの企業がある中で目に止まったのは、‟とある言葉”だった。八隅リーダーは、学生時代から建築について学び、建設業一筋で仕事に熱を入れてきた。当時の転職活動でも建設業を中心に新しい仕事を探していた中、目に留まったのはイズミコンサルティングが大切にしている‟環境”という言葉。学生時代に設計や建築物に関することや、それらの法律を学ぶ中で、環境に配慮した建物を作っていきたいと、漠然と考えていたことを思い出した八隅リーダーは、社会に出て働いているうちに忘れてしまっていたが、‟環境”という言葉が建築学生時代の想いを蘇らせた。同社の‟環境に配慮した建物づくりのお手伝いをします”という言葉に惹かれて、入社して早7年、学生の頃から興味を寄せていた‟環境に配慮した建物づくり”に携わりながら、誇りをもって日々の仕事に取り組んでいる。幅広く頼られ、顧客と共に成長していくことへのやりがい
同社で働くやりがいについて、その知識の深さから幅広い規模の企業から頼られる存在であるということ、そしてクライアントと共に成長していけるということだと教えてくれた。‟環境コンサルティング”という環境に良い建物づくりに特化した業種であるからこそ、名だたるスーパーゼネコン・誰もが知っているであろう大企業から個人の設計事務所まで幅広く依頼を受ける同社。そんな大企業と比べても、知識の多さでは引けを取らず、対等に仕事ができることにやりがいを感じている。コンサルタントという職種の特徴上、より良い手段や方法をご提案させていただける事や、その結果クライアントが成長してくれることに強い喜びを感じているそうだ。クライアントの担当者と共に建物をつくる過程において、コンサルティングし知識を共有することによって、担当者がその会社で一番知識を蓄えるという状況ができてくる。そして、会社の中核を担っていき、部下に伝えていくように、クライアントに良い循環をもたらせることもこの仕事の魅力であるという。掲げているミッションを本気で達成していきたい
‟快適で安心な社会ストックの形成に貢献する”という、同社が掲げるミッションを本気で達成する。それこそが八隅リーダーの夢であると語ってくれた。快適で安心、そんな社会になっていってほしいと、未来を前向きに見つめた言葉からは八隅リーダーの真剣さが伝わってきた。そして、そんな夢を実現するために、もっと会社の知名度を上げていきたい、色んなことに携わってきたいと教えてくれた。そのためには、さらに会社を拡大させることが重要だと八隅リーダーは考える。会社を拡大することこそ、自社の知識や技術を世の中に多く広めていくことになるからだ。建築環境コンサルティングという業種では日本一であるという誇りを持っているからこその考えだろう。しかし、会社の知名度はまだまだであるのが現状だ。現在同社は急拡大を続けているが、より多くの仲間を募集している状況である。未だ見ぬミッションを叶えてくれる仲間と出会い、更なる発展を遂げていく同社と八隅リーダーに今後も注目していきたい。スペシャリスト達
コミュニケーションを取る
八隅リーダー
イズミコンサルティング本社
‟この分野では日本一”仕事に対する強い誇り
会社の強みについて教えてください
ニッチな業界ではありますが、弊社は建築環境コンサルという分野では日本ーなのではないかと思います。このように自信を持って話せるのも、多くの建築のプロフェッショナルと、ITの掛け合わせによって、他では実現できないような確かな技術力と正確さを提供できることが弊社の強みだからです。弊社はIT部門も設立されていますが、建設業にも関わらずIT部門があることは、非常に珍しいことなのではないかと思います。会社で業務に使用しているソフトも自社で開発していますが、開発者でもありユーザーでもあるので、改善点やアイデアをすぐに反映でき、顧客の皆様に新しい価値を常に提供できているのではないでしょうか。こんな人と働きたいという人の特徴を教えてください
会社のビジョンやミッションに共感してくれる方と是非一緒に働きたいと思っていますが、その中でも建物を作るということに興味がある方と一緒に働きたいです。私たちの仕事はコンサルティングなので、実際に建物を作ることはありません。ただ、お客様と一緒に環境に配慮した建物を一から作っていくので、一緒に作っていくということに興味をもって熱心に取り組んでくれる人がいたら、世の中にもっと良い建物が増えてくるのではないかと思います。もちろん良い建物を作るためには様々な知識が必要です。なので、地道にコツコツと努力できる人がうちの会社でもお客様にも頼られる存在になっていると思います。研究のように、日々努力を積み重ねて行けるような人と働けたら嬉しいですね。同社に新しく入社してくる人にとってのやりがいを教えてください
私たちが取り組んでいる仕事は、世の中に必要とされています。当社でキャリアを積むことは、当社の外でも重宝されるような経験が積めるのではないでしょうか。建築環境コンサルタントとして、当社で働いていたという実績は、どこに行っても胸を張って言えることだと思います。実際に、私も2016年に入社し、現在7年目ですが、自分がしている仕事が世の中にとって価値のあるものだと自信をもって伝えることができます。また一緒に働いている仲間は、全員が技術者のエキスパート集団です。先輩社員は知識や経験が豊富な方ばかりなので、新しく入社していただいた人にとっても、弊社での経験は建築のキャリアを築く上で大きな財産になるのではないでしょうか。株式会社イズミコンサルティング
昭和48年9月 有限会社イズミ建築設備設計事務所を
小池進が群馬県前橋市で創業。
昭和57年9月 株式会社へ改組し、現社名に変更
システム事業部を創設・建築設備設計
関連ソフトの販売を開始
昭和61年1月 PAL/CEC計算(省エネ計算)ソフトウェアの発売開始
平成元年3月 PAL/CEC計算による省エネ措置届出の支援業務及び建築設備技術計算
受託を開始
平成2年10月 前橋市石倉町で新社屋(自社ビル)を建設・移転
平成13年4月 住宅性能評価に関する申請支援業務を開始
平成16年3月 設備設計部を休部
平成18年4月 共同住宅に関する
省エネルギー措置届出作成支援業務を開始
平成19年5月 業務拡張のため、本社を高崎市小八木町に移転
平成19年6月 環境計画書等(自治体版CASBEE)の届出支援業務の開始
平成19年10月 東京都文京区に(株)イズミシステム設計・東京を子会社として開設
平成19年11月 CASBEE認証コンサルティング業務の開始
平成23年4月 代表取締役社長に小池 康仁が就任
平成23年7月 防災コンサルティング業務(避難安全検証・防災計画書)開始
平成25年4月 新省エネルギー基準対応ソフトA-repoを発売開始
平成25年7月 イズミシステム設計にイズミシステム設計・東京の事業を
統合建築設備設計事務所としてスタート。
平成25年7月 本店を東京都文京区に移転
平成26年7月 LEED認証コンサルティング業務の開始
平成27年1月 大阪市中央区に(株)イズミシステム設計 大阪オフィスを開設
平成27年7月 プライバシーマーク取得(認定番号:第17002350(01)号)
平成29年4月 ISO 9001 取得(登録番号: QA 170057)
平成29年11月 本店を東京都新宿区に移転
平成30年2月 ゼブプランナー登録
令和2年 4月 仙台営業所・名古屋営業所・福岡営業所 開設
令和4年 7月 仙台営業所移転。名古屋営業所を移転し、名古屋オフィスに改組
令和4年 9月 さいたまオフィスを開設
令和5年 6月 高崎問屋町オフィスを開設
小池進が群馬県前橋市で創業。
昭和57年9月 株式会社へ改組し、現社名に変更
システム事業部を創設・建築設備設計
関連ソフトの販売を開始
昭和61年1月 PAL/CEC計算(省エネ計算)ソフトウェアの発売開始
平成元年3月 PAL/CEC計算による省エネ措置届出の支援業務及び建築設備技術計算
受託を開始
平成2年10月 前橋市石倉町で新社屋(自社ビル)を建設・移転
平成13年4月 住宅性能評価に関する申請支援業務を開始
平成16年3月 設備設計部を休部
平成18年4月 共同住宅に関する
省エネルギー措置届出作成支援業務を開始
平成19年5月 業務拡張のため、本社を高崎市小八木町に移転
平成19年6月 環境計画書等(自治体版CASBEE)の届出支援業務の開始
平成19年10月 東京都文京区に(株)イズミシステム設計・東京を子会社として開設
平成19年11月 CASBEE認証コンサルティング業務の開始
平成23年4月 代表取締役社長に小池 康仁が就任
平成23年7月 防災コンサルティング業務(避難安全検証・防災計画書)開始
平成25年4月 新省エネルギー基準対応ソフトA-repoを発売開始
平成25年7月 イズミシステム設計にイズミシステム設計・東京の事業を
統合建築設備設計事務所としてスタート。
平成25年7月 本店を東京都文京区に移転
平成26年7月 LEED認証コンサルティング業務の開始
平成27年1月 大阪市中央区に(株)イズミシステム設計 大阪オフィスを開設
平成27年7月 プライバシーマーク取得(認定番号:第17002350(01)号)
平成29年4月 ISO 9001 取得(登録番号: QA 170057)
平成29年11月 本店を東京都新宿区に移転
平成30年2月 ゼブプランナー登録
令和2年 4月 仙台営業所・名古屋営業所・福岡営業所 開設
令和4年 7月 仙台営業所移転。名古屋営業所を移転し、名古屋オフィスに改組
令和4年 9月 さいたまオフィスを開設
令和5年 6月 高崎問屋町オフィスを開設
創業年(設立年) | 1973年 |
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事業内容 | ・建築物省エネ法に係る適合性判定・届出支援 ・環境計画書届出支援 ・CASBEE認証取得コンサルティング ・LEED認証取得コンサルティング ・設計住宅性能評価申請サポート ・パッケージソフトウェア開発・販売 ・ソフトウェアのオーダーメイド開発 ・社内業務の効率化ソフトウェア開発 |
所在地 | 〒759‐6613 東京都新宿区揚場町1-21 |
資本金 | 1500万円 |
従業員数 | 214名 |
会社URL |
監修企業からのコメント
この度は取材に協力いただき、誠にありがとうございました。‟建築と環境を掛け合わせた事業”とHPで拝見させていただき、どのような取り組みを行っているのだろうと興味深く取材させていただきました。この事業で世の中を本気で良くしていきたいという強い想いや、自分達が行っている仕事は唯一無二の素晴らしい仕事だという誇りを強く持たれており、非常に感銘を受けました。急成長を遂げる同社の今後に期待して参ります。
掲載企業からのコメント
この度は取材していただきありがとうございました。弊社の創業から今後のビジョンについてお話しさせていただき、改めて、掲げている目標に向かって邁進していこうとワクワクすることができました。弊社の事業は環境コンサルティングという、少しニッチな分野になりますが、世の中に取って価値のあるものだという誇りは強くもっています。今後も様々なことに挑戦して、ワクワクするような取り組みをおこなっていきたいと思います。