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株式会社石田コーポレーション

株式会社石田コーポレーション 代表取締役社長 石田遼馬

鳥取や島根のまちづくりに関わる総合商社、石田コーポレーション。創業は今から約50年前のこと。当時は、管材の専門商社として事業を立ち上げた同社は、配管の仕事から生まれるニーズに対応し続け、今では管工機材、住宅設備機器、環境土木資材、家電、家具など、取り扱う分野は多岐にわたる。この度お話を伺ったのは、約1年前に代表へ就任した石田遼馬社長。子供のころから創業者である祖父に「お前が継げ」と将来を期待され続けた石田社長の初めての就職は、配管の分野で一番有名な企業。そこで営業職や採用、教育に携わり、様々な経験を積んできた。石田コーポレーションには一般社員からの入社を志願、その後徐々に昇格し、昨年より代表を務めている。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

人間性の優れた、仕事に本気な社員たち

「石田コーポレーションらしさを一言でいえば、『とにかく人が良くて、人間性が素晴らしい社員が多い』ところですね」と誇らしげに話す石田社長。これは、新卒採用で学生に必ず伝えるポイントだという。社風の特徴として2つ挙げるとすれば、相談すれば絶対に返してくれること、そして、オンオフのメリハリをきっちりと持ちつつ、仕事にはこだわり抜くという社員が多いことだ。例えば、取扱商品数の多さが故に、本人の関わりの薄かった商品については見識が薄い場合でも、相談すれば、快く相談に乗ってくれるそう。立場、部署という枠組みに捉われることなく助け合えるこのような文化が現在の同社を支えている。また、以前、社員向けに行ったアンケートでは、およそ6割が「人が良いからこの会社で働いています」という旨の回答をしたという。人間性が素晴らしく、仕事に対して本気の社員たちと共に、働ける環境が石田コーポレーションにはある。

選ばれる理由は「取扱商品が豊富」「様々な事業展開」

「取扱商品の豊富さ」と「様々な事業へ展開」してきたことが地域に選ばれ続ける理由だという。商社業界はその特性上、他社と商品ラインナップが被ることが多い。同社は何でもできる総合商社として、取扱商品の幅を山陰随一にしてきた。それは「地域にとって必要なものは何か」と地域貢献を考え続けた結果だ。石田コーポレーションがリスクをとってでも、取扱商品ラインナップを拡大し他の業界へも挑戦し続ける理由を問うと、「50年間積み上げてきた信頼と実績があるから」と話す。石田コーポレーションは商社以外に、農業、加工、販売までを担う6次産業と言われる事業をグループ会社で展開している。商品を売るのではなく、同社の商品を通じて、まちづくりや地域貢献に繋げていくという同社の考えが形になった例である。この新業界への挑戦は、本業である建築業界や土木業界にも良い影響を与えることとなり、本業の仕事の幅も広がっている。お客様にとってどういう会社であるべきかを考え、常に挑戦してきた結果の先に今の挑戦する石田コーポレーションの姿がある。

全ての目標は社員の幸せのために

「売上は3年後に50億、5年後に60億、10年後にはグループ全体で100億。そのために地域No.1の商社になる」これは、今年の新年会で石田社長が語った言葉である。その背景には「社員幸福度向上を最優先したい」という石田社長の想いがある。石田社長によると「社員が幸せになるには、『誇りを持って働けること』が重要であり、『自己成長して自分が幸せになること』が大切」だという。社員一人ひとりが「この仕事をしていて良かった」とやりがいを感じて働いてもらいたい。同社の仕事が「どれだけ地域に貢献しているのか」「どれだけまちづくりに貢献しているのか」。もっともっと誇りに思ってもらいたい。そんな想いで日々の業務に臨んでいる。また、社員の所得を向上させるには、業績の向上が必須である。「業績を追求したいのではなく、社員の幸せを追求したら結果的に業績を追求することになっただけ」と話す。社員幸福度の向上のために、社員が誇りを持って働けること、業績を向上させることに力を入れていく。
人々の生活には生活には必須!!
住宅のトイレや配管まで、
様々な商品を取り扱っています!
米子に構える
石田コーポレーション本社。
鳥取、島根の生活を
支えています。
毎年、社員で集まる機会を
つくっています!
社員が楽しめる場として、
社員旅行を実施!

「石田さんから買いたい」 この言葉の数を増やしていく

石田コーポレーションの強みを教えてください

この業界でうちのことを知らない人はあまりいないと思います。これは、50年間積み上げてきた信頼と実績があることが理由です。取引量が多いお客様でも売上全体の3%程度で、たくさんの顧客がいることは本当にありがたいと思っております。その信頼と実績は、お客様がうちの社員の「人間性」を認めてくれたからだと思います。弊社は商社なので、どうしても競合他社と同じ商品を売ることになることがあるんですよね。それでもわざわざ弊社を選んでくれる理由は、「石田さんから買いたい」と思ってもらえるような関わりを営業マン一人ひとりができているからだと思います。この信頼と実績や、その根幹にある人間性をこれからも大切にしていきます。

現在、力を入れていることを教えてください

社員の努力を讃えること、研修を強化することの2点ですね。結果が出るまでの過程である努力にも焦点を当てたいと思い、「チャレンジアワード」という制度を導入しました。各々が努力したことや改善提案などを記入した「チャレンジ報告書」を提出してもらい、それを集計して表彰しています。また、全体表彰なども実施し、営業だけでなく事務方もモチベーションを高く持ってもらうことを実施しています。この制度を通じて、結果を追うだけではなく、チャレンジを通じて結果を出すという文化をつくっている最中です。また、各階層に合った研修を行い、社員一人ひとりが今の自分に求められていることを理解し、実行することが個人の成長、ひいては会社の成長に繋がると実感してもらえるようにしています。

描く未来を実現するために大切だと思うことを教えてください

人間性をさらに磨いていくことですね。うちの仕事で最も幸せを感じられる瞬間は、お客様から喜ばれた時だと思います。そこで大切なことが「人間力」です。「人間力」を向上させるためには「うちに入れば成長できる」と思ってもらえるような環境づくりが必要ですね。能動的に学べる研修を整え、誰も能力を高め続けられるようにすることや、一人ひとりがさらに商品知識を身に付け、お客様のあらゆる要望に応えられるようにすることに取り組んでいきます。「人間力」の向上こそ、社員がより幸せを感じられるきっかけになると思いますし、結果的に100年続く企業になると思います。営業マンの誰もが「○○さんから買いたい」と言われるために、さらに「人間力」を高めていきます。

「前向き」に生きる
石田コーポレーションの未来のホープ

株式会社石田コーポレーション 設備機販部 課長補佐 前克宜  

「『前』向きに頑張って、どんなことも『克』服するので、『宜』しくお願いします」これが、前克宜課長補佐の自己紹介である。10年前に新卒で入社し、今では「これからの会社を石田社長と一緒に引っ張りたい」という想いを持って働いている。入社時は営業ではなく、材料の受付、配送など初歩的な業務から始めた。それからは、設備関連の会社をターゲットにしたルート営業で腕を磨き、営業の窓口として活躍していた前課長補佐。8年目で係長、10年目となる今年に課長補佐に昇格し、現在は後輩の育成にも力を入れている。「もっと信頼される営業マン」を目指すと同時に、地域に愛される会社をつくるべく挑戦を続けている前課長補佐に、石田コーポレーションについて伺った。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

地域貢献になる仕事として

生活に欠かせないものと言えば何が思いつくだろうか。トイレ、洗面所、水道管など、人々の生活に欠かせないインフラを提供している石田コーポレーション。遡ること10年。「何かをしたい」ということ以上に、「誰かのためになりたい」という想いで仕事を探していた前課長補佐。当時、進路について迷っていた中、同社の求人を見て、「人の生活に欠かせないものをつくっている地域貢献になる仕事」と確信。それが入社理由だ。「地域貢献したい」「お客様のためになりたい」という想いを持ち続けて10年、今では石田社長から「未来を背負ってほしい」と期待される存在にまで成長した前課長補佐。そんな前課長補佐によると、「取り扱える商品が増えていく中で『入社して良かった』と思う機会が増えている」という。貯水槽やポンプ、水回りユニットバス、トイレ、洗面所、設備、土木資材など多岐にわたる商品を提供するようになり、生活のインフラを支える同社で、前課長補佐は「地域貢献」を続けていく。

ものを売るだけことではなく、感動を与えることが醍醐味

扱う商材は無数。要望に対して的確に対応する。そして感謝される。そんな仕事ができる同社で働く前課長補佐は「自分の知らないところで感動を与えられることも営業職の醍醐味。お客様から『ありがとう』と言われることが一番嬉しい」と語る前課長補佐。その言葉をもらい続けるために、前課長補佐は商品知識を身に付けることを怠らない。お客様から何かを聞かれた時に「わかりません」と言うのではなく、お客様から「前君に頼めば大丈夫」と言われる働き方をするべく、日々努力を続けている。最も印象的だったエピソードは「安全靴」に関する話だという。コロナの影響で納期が未定であった中、「息子が入社して最初の誕生日に安全靴をプレゼントしたい」という想いに応えるべく、何とか期日に間に合わせたことで感謝されたそうだ。「この仕事は、物を売るだけではなく、人々の感動をつくっている」と誇らしげに話す前課長補佐の目は輝いていた。

選ばれる会社に、そして、選ばれる営業マンに

「お客様が困っている時、弊社を選んで相談してくれる状態」これが前課長補佐の目指す理想の状態だという。また、ご自身の理想の状態を問うと、「この業界で顔の利く、どこに行っても通用する営業マン」と話す。このように夢を語る理由は、「お客様からの要望があった時に、すぐに対応する。ここで必要になるコミュニケーションやそれを通じて人と繋がっている感覚が大好きだから」と語る前課長補佐。過去に、お客様先で競合の企業の担当者とすれ違った時に「前君も頑張っていますね」と余裕な表情で話しかけられた時の悔しさは、今でも忘れられないという。その時から「競合他社がいても、弊社、そして自分を選んでもらえるような仕事をする」と心に決めて仕事に取り組んでいるそうだ。鳥取や島根は同社が独占できるレベルを目指し、前課長補佐は、日々の鍛錬を続け、更なる高みを目指し続ける。
お客様に選ばれる
営業マンであるために。
一人ひとりに丁寧に
向き合います!
相談されたらすぐに教える!
こんな風景があらゆる場所で
見られます。
黙々と仕事をする時も
常に考えているのは、
「お客様が
喜んでくれるかどうか」

人間力を高め、会社を更なる高みへ

理想の状態を実現するために大切にしたいことを教えてください

一番大切なことは「誠実」「思いやり」「判断力」などの「人間力」ですね。この仕事は、選ばれる営業マンであってこそ、一流と言えると思います。選ばれるためには、商品の質や価格も大切な要素ですが「あなたから買いたい」と言われる存在になることが一番大切ですね。「誠実」とは、問い合わせが来た時にわからないことがあっても「わかりません」と諦めるのではなく、相手が求めているものを提供するまでやりきるなど、仕事を雑にしないこと。「思いやり」とは、相手を思う気持ちを前提として行動や姿勢で示すこと。「判断力」とは、何を優先したらお客様が喜んでくれるのかを正しく判断すること。
これらのことを大切にし、「人間力」を高めることこそが、最も大切なことだと思います。

石田コーポレーションの強みと課題を教えてください

弊社の強みは「ブランド力」ですね。約10年前に「石田商事」から今の社名に変更されましたが、今でも「石田商事さんにはお世話になった」と言ってくれるお客様は多く、10年以上前からずっと愛され続けていると感じますね。本当にブランド力があって「地域に必要とされてきた会社なんだな」という実感が湧きます。もっと良い会社にするには、今ある5拠点がそれぞれで頑張るだけではなく、拠点を超え、社員同士の繋がりが深い一体感のある会社にすることが大切ですね。大きな行事だけではなく、ちょっとした時からコミュニケーションを取れる、活気のある会社にしていけるよう、私自身も努力していきます。

これから力を入れていきたいことを教えてください 

会社の目標に向かって、全員が一丸となれるように動いていくことですね。米子、松江、倉吉、鳥取、出雲の5拠点がちゃんと同じ方向を向けば、必然的に今より業績が良くなると思いますし、より楽しい雰囲気で仕事をできるようになると思います。今年の新年会で社長が話していた弊社の目標である「3年後に石田コーポレーション単体で50億、5年後に60億、10年後にはグループ全体で100億」を達成するためにも、自分から働きかけられるようにしていきたいです。年齢的には中間に位置するので、上司の方々の考えをしっかりと理解することと、同世代と切磋琢磨し合い、部下を引っ張りながらもフォローすることに力を入れ、今以上に一体感のある会社にするべく、少しでも力になれたらと思っています。

監修企業からのコメント

今回の取材で「うちの仕事は生活に欠かせない産業であり、まちづくりをしている」という話を伺い、石田社長と前課長補佐が貴社に対する誇り持って、日々の仕事に臨まれている姿勢に大変感銘を受けました。鳥取、島根で地域No.1になるという貴社の目指す先を心より応援しております。

掲載企業からのコメント

日々、未来については考えていますが、取材を受けることで、石田コーポレーションとして目指す姿をより明確に言語化することができました。今まで積み上げてきた信頼と実績を大切にしながらも、強みである人間性をさらに伸ばし、新しい挑戦を続け、鳥取、島根で『誰もが知っている、無くてはならない企業』を実現できるよう、日々精進いたします。

株式会社石田コーポレーション
1970年 11月 米子武蔵鋼管株式会社創立
1972年 7月 資本金150万円から300万円に増資
1973年 6月 石田商事株式会社に社名変更
1973年 6月 鳥取営業所開設
1975年 12月 資本金1,000万円に増資
1977年 8月 鳥取営業所新築移転
1979年 6月 出雲営業所新築移転
1979年 10月 倉吉営業所開設
1990年 2月 本社社屋増改築
1990年 11月 創立20周年記念式典
1993年 9月 倉吉営業所新築移転
1999年 5月 石田利満が取締役会長に就任
1999年 5月 石田康雄が代表取締役社長に就任
2000年 11月 創立30周年記念式典
2001年 5月 (株)エコマ商事を共同設立
2007年 5月 石田リフォームネット(株)を設立
2007年 10月 (株)クマノと資本提携
2008年 8月 松江支社開設
2009年 11月 創立40周年記念式典
2011年 1月 延辺大山商貿有限公司(中国)設立
2013年 2月 (株)クマノと経営統合し(株)石田コーポレーションに社名変更
2014年 6月 (株)KOGANEを設立【旧:日南物産(株)】
2015年 3月 (株)富ますシルクファームを設立
2017年 2月 (株)日南シルクファームを設立
2020年 4月 シルクファーム2社を統合し、(株)シルクファームに社名変更
2021年 5月 石田康雄が、代表取締役会長に就任。
2021年 5月 石田遼馬が、代表取締役社長に就任。
創業年(設立年) 1970年
事業内容 ■上下水道用資材、給排水資材、空調機器の販売
■土木資材、建築資材の販売
■機械、工具、家電製品の販売
■風力、地熱、太陽光等による発電装置の販売
■廃プラスチックのリサイクル製品の販売
■住宅設備機器、環境機器の設計・施工及び販売
■外装、内装タイルの販売及び工事の請負
■外壁診断
■住宅リフォームの設計・施工及びコンサルタント業
■不動産の売買、賃貸借、管理、仲介等の取引に関する業務
■合成樹脂製品の製造・販売
■農業資材の販売
■輸出入取引に関する業務
■農産物の製造・加工・販売
■観光事業、旅行代理店業、旅行業者代理業
■飲食店、宿泊施設の経営
■普通倉庫業
■冷蔵倉庫業
所在地 鳥取県米子市米原8丁目1-32
資本金 1,000万円
従業員数 96名
会社URL

株式会社石田コーポレーション