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株式会社データ・テック

ものづくりを通して、 世界初という価値を社会に提供したい

株式会社データ・テック 代表取締役 田野通保

株式会社データ・テック
ドライブレコーダーとは、運転手がどこで、どの様に運転しているかを記録し、事故防止をサポートする車載器のことである。今や自動車業界では一般的になっているドライブレコーダー。データ・テックはこれを世界に先駆けて製作した企業、つまりドライブレコーダーの生みの親である。データ・テックは【世界初】を生み出している企業で、特許も複数取得し、常に技術革新を続け発展してきた。データ・テックの技術は、今や海外の国家プロジェクトにも採用され、国内外で高い評価を得ている。社会の事故を減らすことに寄与するデータ・テックの事業は、非常に社会貢献性の高い事業と言える。ものづくりの企業が軒を連ねる蒲田に本社を構えるデータ・テックの真髄を、創業者にして社長である田野通保氏に伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

お客様と自社の技術に真摯に向き合う姿勢

データ・テックの社員は自社の技術、商品に誇りを持っており、且つ、お客様の意見に対して真摯に向き合うプロの姿勢が浸透している。自分たちの仕事に誇りを持っているからこそ、問題が起きた時にはお茶を濁さず、真摯にお客様と向き合うのだ。田野社長も、『当社の社員はお客様の意見に対して、真面目に、逃げずに、居直らずに対応しています。そういった姿勢は本当に尊敬しています』と語る。真摯に向き合う覚悟を持っている社員の集団だからこそ、70名という規模ながら大企業と直接仕事をすることができ、大手の競合と戦うことができている。
今日のデータ・テックの業績と信頼は、このような社員一人ひとりのプロフェッショナルとしての姿勢の賜物だと言える。また、社員同士非常に仲が良く、風通しが良い。お互いに男女、年齢別け隔て無く接している。この社員間の仲の良さが、会社に良い連携をもたらし、データ・テックの高い技術を支えている。

信頼を支えるのは、技術力とサポート体制

高い技術力と、緻密なサポート、これがデータ・テックの強みだと言える。データ・テックが売るドライブレコーダーはその高い品質から、大手運輸企業や、大手保険会社、国家プロジェクトにまで採用され、高い信頼を得ている。同社は営業から生産ライン、お客様サポートを一貫して行い、ドライブレコーダーに特化して事業を展開。その高い技術力ゆえに、近年、導入企業が増えている。商品も用途別で多様なラインナップがあり、映像記録、運転診断、燃費管理など様々なニーズに応える準備は万全である。現在ではフォークリフトの安全管理も手がけ、更にはスマートフォンとの連携も果たし、同社のセイフティレックというアプリを使えば、ドライブレコーダーを搭載していない一般車でも、運転状況を知ることが可能となっている。同社の商品は多様かつ高度なものであるため、商品を正しく使ってもらい、より価値を感じてもらうために、導入後のサポートも非常に重要視している。

データ・テックをより大きく、データ・テックをより身近に

車載器業界3位に位置付けている同社は、現在全体の市場の10%を確保しているが、まずは30%までもっていくことが目標だ。商品力、技術力には絶対の自信を持ち、これを活かすためには、今後営業、プロモーションの部分の強化が重要であると同社は考えている。より多くの人にデータ・テックの商品の存在を知ってもらうことが必要となるため、今後はパートナー企業、代理店を更に増やして、効果的に広報をしていく予定だ。これさえできれば、現在の事業規模の3倍も夢ではない。『商品力と技術力では、どこにも負けていない自信があります。良い物が良いと評価される世の中にしたいですね』と田野社長は語る。また、長期の展望として、今後は一般の車のサービス範囲をより広げていきたいと考えている。一般ユーザーにアプローチできれば、交通の際の子供の安全や高齢者の安全にも寄与できるからだ。そうなればデータ・テックの事業は、より社会貢献性が高いものとなっていく。近い将来、【データ・テック】の名前が私達の身近にある日が来るだろう。
車載器で事故のない社会へ
車載器で事故のない社会へ
特許技術も多数所有する
特許技術も多数所有する
社員同士の交流も深い
社員同士の交流も深い

データ・テックの技術・商品と人材の可能性を信じて

ドライブレコーダー製作の経緯を教えて下さい

以前はジャイロセンサ(角速度計)を製作したり、ゲーム会社にヴァーチャルゲームに使う3D用の角度センサの納品なども行っていました。この時はアメリカの企業とのコンペとなりましたが、当社の商品が採用されました。当社の技術が高いことが評価されたと感じました。そんな折、車メーカーのお客様から、保険金を敬遠して、車の購入をしないお客様の為に、事故率を下げたいという相談を受けました。試行錯誤した結果、当社の高いセンサ技術を活かし、事故の原因究明に役に立つセンサを作ったのが始まりです。事故が無くなれば、運転手は助かるし、保険会社は保険金を払う必要が無いので、正にメリットだらけでした。その後も事故削減のツールとして、徐々に採用されていき、今では10万台規模で導入され、事故の削減に寄与させていただいています。

新卒採用を重要視している理由はなんですか

新卒採用は育成に時間はかかりますが、大事なことは、新しいことにチャレンジする姿勢です。そういった観点から中途より新卒の方が良いと考えています。技術職は特に新卒を重視して採用しております。扱っている技術が高度なため、一人前になるまで10年ほどかかることもありますが、10年地道に同じことをやっているからこそ、他の優秀な大企業と戦うことが出来ていると考えています。一点特化のプロフェッショナル企業となるために、今後も新卒を積極的に採用していき、プロフェッショナルとして育成していきたいと考えております。当社自身の伸び代も十分にあるので、共に成長していきたいという方には、是非入社していただきたいですね。

今後、社員に期待することは何ですか

一人ひとりがより当社の事業、当社の商品のことを理解して、今まで以上にお客様に最適なサポートを行うことです。大企業に勝つためには、いたずらに従業員を増やさず、知恵を使って戦っていかなければなりません。自社のブランド力を上げることが前提としてありますが、大事なことは商品の質とサポートの質です。当社のドライブレコーダーの高い技術、商品力をお客様に正確に伝え、多くのお客様に今まで以上に当社の価値を感じてもらう必要があります。当社の社員ならそれが出来ると信じております。また、若い社員が次の世代を担っていくことに関しても、期待を寄せています。こちらからもしっかり育成して、コミュニケーションを取り、次世代のデータ・テックを創れるようにしていきたいですね。
株式会社データ・テック 営業課 主任 白垣圭亮

データ・テックの製品で 無事故の社会へ

株式会社データ・テック 営業課 主任 白垣圭亮

営業課主任の白垣氏の入社は10年前。データ・テックの製品の可能性と社会貢献性に惹かれ、新卒一期生として入社した。現在は営業マンとして、最前線で活躍する傍ら、商品開発や今後の販路の拡大まで任され、会社の仕組みづくりまで手がける。白垣氏は、データ・テックのドライブレコーダーをより多くの企業に導入して道路交通事故を減らし、年間130万人を超える事故死者を減らしたいという想いのもと、日々走り続けている。『仕事をすることは、交通事故の死者や重大な負傷者を減らすこと』と考え、データ・テックの製品、仕事に誇りを持っている。今回は、白垣氏から見たデータ・テックについて語ってもらった。

伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い

出会い~友人の事故~データ・テック製品の可能性

『今の社会にニーズがあると感じましたし、非常に社会貢献性が高いと感じました』と白垣氏は当時を振り返る。白垣氏がデータ・テックを知ったのは2004年。当時、大学で教職過程を専攻していた白垣氏だったが、某ニュース番組でデータ・テックが紹介されていたのを偶然見て、【世界で初めてドライブレコーダーを作った企業】として記憶に残っていた。丁度その時期に、白垣氏の友人が交通事故に遭った。その際、明確な証拠が無く、事故の原因究明に時間がかかってしまった。この体験からも、運転時の記録が残せるドライブレコーダー市場の可能性を感じ、入社に至った。『ニュースのひとコーナーだったので、見逃していたら今頃教鞭を振っていたかもしれないですね』と白垣氏は笑う。同時期に入った社員は6名おり、同じ問題意識を持っている仲間に出会えたことも、入社の要因の一つである。

人々の安全に寄与しているという誇り

『やりがいを感じる瞬間は数多くあります』と白垣氏。現在10万台のドライブレコーダーを納品しているので、10万台という規模の車の安全に寄与できること。11万台、12万台と実績を増やしていくことで支援できる車が増えていくこと。また、お客様との会話の中で、実際に事故が削減できたことや、運転が良くなったという声を直接聞くことにもやりがいを感じている。 『お客様にはやりがいや、当社がやらなければならないことなど、様々なことを教えていただいております。本当に良いお客様とお付き合いさせていただいていると感じます』お客様との良好な関係が、やりがい、良い仕事を生み出しているのだ。 更に、仕事外の日常の中にもやりがいを感じる事も多いと白垣氏は言う。日常生活を送る中で、ドライブレコーダーを導入していただいたお客様の車両を見た時にしっかりと安全運転をしているところを確認できると安堵感を感じ、社会の事故を減らすことに寄与できていることを肌で感じるのである。

事故のない社会、世界を作るために心血を注ぐ

『交通事故の無い社会、世界を作ることに貢献したい』、この想いが白垣氏の根底にある。交通事故を減らす取り組みとして、データ・テックは昨年、白垣氏の尽力によりISO39001が認証された。ISO39001とは、交通事故の死者や重大な負傷者を減らすことを目的に、道路交通安全のために組織が取り組むべきマネジメントシステムの要求事項を定めたものである。交通事故による死者数は全世界で毎年130万人以上、負傷者数は5000万人以上と言われており、社会の重要命題だと言える。白垣氏は、データ・テック社員として、この課題にアプローチしている。『未だ交通事故での死者は、発展途上国を中心に非常に多いです。社会全体の交通安全を守り、事故を減らす取り組みは当社の使命です。そのためにはISO39001の取得が必須と考え、ドライブレコーダー業界で初めての認証取得に至りました』と白垣氏は熱を込める。白垣氏は、入社当時の想いを忘れず、日々データ・テックでの仕事への情熱と社会貢献への強い想いを高めながら、仕事に取り組んでいる。
事故死者の無い世界の為に
事故死者の無い世界の為に
女性社員も多数在籍
女性社員も多数在籍
パートナー企業と共に拡大
パートナー企業と共に拡大

データ・テックの技術とサポートをより多くの方へ

貴社の営業の特徴を教えて下さい

商品、技術がかなり高度なものにも関わらず、営業マン一人ひとりが商品をしっかり理解していることと、販売後のサポートですね。当社の営業アイテムは、基本的にドライブレコーダーの『セイフティレコーダシリーズ』ですが、用途ごとに様々なラインナップがあり、一つ一つの特徴、効果性を理解している必要があります。当社の社員は皆、そこに対しての理解にブレが無いので売ることが出来ていると考えています。また、当社の営業は売って終わりではなく、むしろその後が大事だと考えています。お客様に信頼してもらうという観点でもそうですが、事故を削減するにはドライブレコーダーを正しく使っていただき、ドライバーが安全運転をしていただく必要がありますので、導入後のレクチャー、サポートこそ大事と考え、サポートをメニュー化させていただいております。

貴社の強化していきたいポイントは何ですか

営業マンの更なる育成ですね。営業マンとして全員が独り立ちをする必要があります。現在営業マンは8名ですが、それに対し、当社が納品している市場は900社、台数は10万台に上り、アンバランスになっている現状があります。高いスキルを習得するまでは時間もかかりますが、当社のさらなる発展のために、私達は日々研鑽していかなければなりません。また、徐々に人数も増やしつつ、攻めの営業が必要になってくると考えています。商品力とサポート力には自信があるので、今後は代理店を更に増やし、当社の営業ノウハウを伝えて販売してもらうことで、大きく拡大できると考えています。また、パートナー企業を更に増やしていき、お客様に当社の商品の効果を実際に他の企業に宣伝していただくという動きも強化していきます。

今後、白垣さんはデータ・テックでどんな価値を提供したいですか

営業の一人として、売ることは勿論ですが、商材開発と販路拡大も任されているので、自分の仕事を全うすること。そして、常にお客様の課題を解決していくことで、社会の事故を一つでも多く減らし、安全な交通社会にしていくことです。また、現在では、損害保険会社が提供している安全運転診断アプリ等の中に、データ・テックの診断ロジック、技術が採用されており、結果的にデータ・テックの技術が社会に貢献しているということも起きています。今後もこのような事例を増やしていき、より多くの場所でデータ・テックの技術が、社会の交通安全に寄与出来るように尽力していきたいです。

監修企業からのコメント

監修企業

田野社長と白垣様に取材をさせていただきましたが、会社に対してのビジョンと課題に対して、同様のお考えをお持ちだったこと。社員一人ひとりのプロフェッショナルとしての意識が高いこと。これは、普段から田野社長含め、社員の方々がしっかりコミュニケーションを取っているからだと感じました。また、社員同士の仲が良く、人に対しての思いやり、感謝を大事にしていることも肌で感じました。実際、社内の写真を撮らせていいただいた際、他の社員の方々も、私を温かく迎えて下さいました。仕事への誇りと人の温かみを持つ企業、それがデータ・テックなのだなと感じました。

掲載企業からのコメント

当社の商品には高い技術と社会貢献性があると自負しております。今後も当社の商品を通して、より多くの企業の車、運転手の方の安全に寄与してまいります。当社の想いに共感した方は、是非、当社の門を叩いてみて下さい。

掲載企業コメント
株式会社データ・テック
1983年 東京都港区赤坂にて創立 
1990年 ジャイロセンサ自体の信号処理、計測技術、
       通信制御技術を習得
1995年 バーチャルリアリティ用「小型3軸角度センサ」を
       セガエンタープライゼスに納品開始
1998年 世界で初めてのドライビングレコーダである、
      「セイフティレコーダ SRΙ」のサンプル出荷開始
2001年 「高精度位置センサ」500台が、ドイツ国家プロジェクトに採用決定
2007年 経済産業省から
      「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれる
2010年 ドイツのバス会社MVG社にセイフティレコーダ®の導入が正式決定
2011年 東京商工会議所から「勇気有る経営大賞 優秀賞」を受賞
2013年 燃料メータから取得した情報で、
      給油量・消費量を管理する「Fuel Compass」を開発
2014年 SRForkLift N 発売
創業年(設立年) 1983年
事業内容 ○以下の製造販売業務 1- ドライブレコーダー関連製品(セイフティレコーダ) 2- 自立航法ユニット 3- DGPS用FM多重レシーバ 4- キャブニュース 5- 1軸、3軸角度計 6- HMD用トラッカー
所在地 東京都大田区蒲田4-42-12 
資本金 8,555万円
従業員数 70名
会社URL

株式会社データ・テック