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ニューレイトン株式会社

ニューレイトン株式会社 代表取締役社長 野木 崇宏

江戸川区南篠崎町。この地に本社を構え、自動車用工具・保安用品などの自動車及び自転車用具の製造販売を行うグローバルカンパニー、それがニューレイトン株式会社だ。1980年の創業以来、常にお客様の安心・安全を念頭に置いて、着実に発展を続けてきた。お客様の声に敏感に反応し、業界に先駆けた商品を生み出すスピード感と品質の高さから、取引先のカーショップ、ホームセンターをはじめ、エンドユーザーからも絶大な信頼を得ている。創業から42年を迎えた今もなお、お客様の良いカーライフを実現するため、使いやすさとは何か、自分たちができることは何かと常に考える姿勢を貫く。今回は、ニューレイトンの2代目として、先代の想いを背負い、社長に就任した野木崇宏氏に今後の展望について伺った。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

お客様に不安を与えない、誠実さ

先代の野木芳宏氏が大切にしてきた“誠実に商品の安全性に向き合う姿勢”。この姿勢は、今もなお、同社に根付いている。同社では、自動車やバイク、自転車関連の商品を扱うため、安全性の高いものでなければならない。同社では、タイヤ交換用のジャッキを製造しているが、お客様にとって、タイヤ交換をすることは非日常的な作業であり、使用方法や安全面に不安な点を感じることも多い。そのため、お客様がいかに安心して使えるかを常に考えているという。例えば、製品の製造にあたり、同社では海外から部品を取り寄せることが多いのだが、「海外の部品だからといって、品質に妥協はできません」と野木社長は語る。コロナ以前は、現地へ直接足を運び、対面でやり取りをしていたが、現地に行けなくなった今も、安全性に妥協はない。国内外の様々な製造会社とやり取りを重ね、海外で何が起きているのか、常にアンテナを張り、素早い対応ができるように備えている、という徹底ぶりだ。国家規定に認証されるほどの、同社商品の確かな品質は消費者に安心を生み、根強い支持を受けているのだ。

パイオニアとして業界の先陣を切る

ニューレイトンの独自性は、パイオニアしか出せない付加価値である。自動車の工具分野においては、顧客からの信頼も厚く、また、その信頼に応えなければならないという責務もある。例えば、自動車事故をしたときに置く、三角停止表示板。「重い上にかさばる」というお客様の声をきっかけに、規格を考えた上で、より使いやすいものを作るべく改良を重ねた。その結果、軽量化に成功した同製品は、「今までより組み立てやすい」と消費者からも好評の声が多く寄せられた。それだけにはとどまらず、このお客様の声からヒントを得て、バイク専用の三角停止表示板も開発した。同社は、他社に類を見ない付加価値を加える努力を怠らない。“クルピタ丸”というタイヤ交換用の補助工具は、お客様のニーズを発見し、業界内でいち早く取り組んだ末に生まれた、同社のオリジナル製品である。このように、業界の先を走るからこそ、他社よりも早く付加価値を付けることができる。これが、ニューレイトンの商品が愛され続けている理由である。

コロナを味方にした二軸での事業展開

「今後は海外への販売も考えています」と野木社長は語る。同社では、台湾をはじめ、中国やカンボジアの工場と取引がある。業界の先を走ってきたからこそ、他社よりも早く海外取引を進め、知識やノウハウを積み上げることができた。商売の多角化に向けて、すぐに動ける体制が整っている一方で、今はコロナ禍で海外との取引を進めることが難しい状況にある。そのような局面においても、腰折れしないのが同社。海外展開の準備をしつつ、新たな事業展開を目論んでいた。「コロナ禍のアウトドアブームは、実は弊社と親和性があるんです」と野木社長の表情は明るい。例えば、キャンプでは、ランタン、発電機など、ガソリンを使用する道具が多い。また、悪路の走行時、車両トラブルが起きた際に、自分で修理ができるよう、工具を持ち歩く人も増えている。同社が扱うガソリン缶や、タイヤ交換用の補助工具は、そんなアウトドアブームを支える製品なのだ。その時代時代に合わせて製品を開発してきた同社。自動車業界だけではなく、他の業界も視野に入れ、世界中のお客様に笑顔を届けるため、ニューレイトンは今日も走り続ける。
高品質のアルミホイール
『ブレスト』
自社オリジナル製品
『クルピタ丸』
国家公安委員会認定品の
『バイク専用 三角停止表示板』

生活に必要な自動車だからこそ、
これからもずっと支えていきたい

入社を決意した理由は何ですか?

入社前の7年間は、ニューレイトンとは全く関係のない、司法試験の勉強をしていたんです。正直、その頃は後を継ぎたいという想いは全くなくて、日々勉強に打ち込んでいました。36歳ぐらいのことでしょうか。当初、他の社員が先代の後を継ぐことになっていたのですが、様々な理由で、継ぐことができなくなってしまったんです。最初は他人事でしたが、父の傍でずっとニューレイトンの成長を見て、父の想いも感じてはいたんです。そこで、ふと「何が何でもこのニューレイトンを存続させないと」と、思ったんですね。そこが転機となり、入社を決意しました。どうやら家族も同じ気持ちのようで、同社には妹も在籍しています。今では家族全員が役員で、このニューレイトンを守ろうと一致団結しています。

コロナ禍で苦労したことはありましたか?

ちょうど様々な分野に拡大しようと着手し始めたとき、新型コロナウイルスが発生し、世界中を震撼させていました。その当時、茨城県に物流センターの建設を始めて、人員の増員や投資を行っていた頃だったんです。2020年1月、物流センターは完成はしたものの、売上も、利益も、非常に厳しい時期でした。海外から輸入していた部品の高騰、そして緊急事態宣言の発令により、完成した物流センターに人が集められないなど、様々な影響を受けました。想定していたよりも、時間やお金がかかりました。今は完成した物流センターに、パート・アルバイトを含め35名の社員さんがいらっしゃいます。コロナの辛い経験を乗り越えてきたからこそ、皆さんに働いていただいているありがたみが、身に染みてわかります。

貴社が自動車に馳せる想いを教えてください!

自動車業界全体として、今は良い方向に変化しているのではないかと思います。コロナ禍で時間ができた学生の免許取得数の増加、感染症懸念によるカーシェアの伸び悩み、公共交通機関を避けるための自動車使用率の上昇など、コロナによる影響は、自動車業界にとっては良いものもありました。コロナが蔓延して、改めて「自動車は世の中に必要なものだな」と世間に感じていただいているんですよね。あとは、BtoC事業が非常に伸びておりまして、インターネットやホームセンターで、たくさんのお客様に購入していただいております。人々がまた車に乗り始めたということが、ここにも表れているんじゃないでしょうか。弊社は自動車工具のパイオニアとして、今まで続けてきた歴史がありますので、バイクや自転車関係にも伸ばしつつ、やはり自動車を軸として、これからもお客様に製品を提供していきたいと思います。

監修企業からのコメント

2代目として、ニューレイトンにかける熱意をお伺いさせていただきました。ニューレイトンが生み出す自動車関連部品は、私たちが何気なく乗っている車の安全を支える、縁の下の力持ちの様な存在なのだなと感じました。また、私自身、キャンプも車も趣味ですので、新たな事業改革の展望を知ることができ、さらに、ニューレイトンの成長が楽しみになりました。

掲載企業からのコメント

改めて、先代の歴史を振り返るきっかけとなりました。歴史の中で積み上げてきたノウハウと、コロナ禍を乗り越えてきた辛い経験があるからこそ、今後の展望がいち早く見えると感じました。これからも自動車工具のパイオニアとして、業界の先陣を切り、自動車業界を盛り上げていこうと思います。

ニューレイトン株式会社
1980年 自動車部品の輸入販売を目的として設立、ワイパーブレードの輸入販売を開始
1982年 ワイパーブレード・スノーブレード・ワイパーリフィールの
    国内製造・販売を開始
    ワイパーブレードが三菱自動車工業株式会社の純正品に指定納入を開始
1983年 ワイパーブレード・ワイパーリフィールが
    株式会社ヤナセの純正品に指定納入を開始
1985年 「エマーソン」ブランドの自動車用工具の製造販売を開始
1992年 「メナー」ブランドのアルミホイールの製造・輸入販売を開始
1994年 本社社屋、及び物流倉庫を現在地(江戸川区南篠崎町4-14-11)に移転
2003年 ワイパーブレード・ワイパーリフィールが
    三菱ふそうトラック・バス株式会社純正品に指定、納入を開始
    中国上海に事務所を設立
2005年 上海野木貿易有限公司(上海ニューレイトン)を独立資本で設立
    ガソリン携行缶がKHKマーク(危険物保安技術協会)を取得
2006年 三角停止表示板がTSマーク(国家公安委員会)を取得
2007年 保安セットが三菱自動車の純正品に指定納入を開始
    保安セットがマツダの純正品に指定納入を開始
2008年 保安セットがダイハツの純正品に指定納入を開始
2009年 保安セットが日刊自動車新聞用品大賞のセーフティー部門賞を受賞
    「サイクオ」ブランドの自転車用空気入れの製造・販売を開始
2012年 ニューレイトンの会社ロゴのリニューアル
2014年 タイヤリフタークルピタ丸の製造・販売を開始
2015年 タイヤリフタークルピタ丸が日刊自動車新聞用品大賞の
    整備サポート賞を受賞
2020年 業務拡張のため、物流センターを茨城県鉾田市大竹1911-1に設立
創業年(設立年) 1980年
事業内容 自動車用品及び自転車用品の企画・設計、 製造・販売及び輸出入
所在地 東京都江戸川区南篠崎町4-14-11
資本金 48,000,000円
従業員数 22名(正社員)
会社URL

ニューレイトン株式会社