TAKAIDOクールフロー株式会社
今日の挑戦が、TAKAIDOの明日を創る

TAKAIDOクールフロー株式会社

代表取締役社長 飯田 勇一

TAKAIDOクールフロー株式会社は、その名の通り東京都杉並区高井戸に本社を構える総合物流運送会社である。冷蔵倉庫での保管業務、在庫管理業務をはじめ、仕分け、拠点輸送、店舗納品まで一貫したサービス提供を行っている。2017年に「高井戸運送」から社名を改めた同社は、5年後に創業100周年を迎える歴史ある企業であるにも関わらず、今なお「挑戦心」を忘れない。今回お話を伺ったのは、1985年に25歳の若さで社長へ就任した飯田社長だ。今回の取材では、「運送」という軸を変えることなく多くの挑戦をしてきた同社の歴史を語っていただいた。

伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質

密なコミュニケーションが育む、助け合いの社風

「社内の雰囲気の良さは仕事の成果にも結び付く」。飯田社長がそう表現するように、同社には社員一人ひとりに「助け合い」の精神が根付いている。誰かが困っていれば声を掛ける。誰かが躓いた時は手を差し伸べるなど、自発的に他者をサポートしながら仕事を進める社員が多く存在する。
そうした社風は、豊富な社内イベントから生まれているそうだ。同社には、他の企業ではあまりないであろうユニークな取り組みがある。それは、飯田社長の自宅で行われる「食事会」。なんと、お祭りの屋台風に改装している自宅にはお稲荷さんを祀った鳥居まで存在しているのだ。そこでは、新入社員歓迎会を始め、秋には芋煮会、冬にはイルミネーションを飾り付けるなどをして多くの季節イベントが行われている。このように社外でも密なコミュニケーションを取ることが、同社の「協力し合える関係性」を生み出している。飯田社長は、「毎月のようにイベントがある会社は珍しいですよね」と笑った。

新たなことへの挑戦が、付加価値の提供を可能にする

「走り屋では終わらない、付加価値の提供」。飯田社長がこのように語る同社の独自性は、大正11年創業という長い歴史の中で育まれた。戦前、馬での配送から事業をスタートし、建築資材の輸送、老舗食品メーカーとの出会いをきっかけにした食材輸送の開始。食材輸送が盛んになると、1台で常温・冷蔵輸送ができるトラックの開発も行った。お客様の新事業に合わせて、女性ドライバーを増やしたこともある。このようにプラスアルファのサービスを提供するため、同社は多くの挑戦をしてきた。
例えば、流通加工。お菓子メーカーの商品を運送するだけでなく、ギフト包装を行っている。なかなか、中小企業で流通加工まで携わっている企業はないだろう。お客様の「潜在ニーズ」を引き出し、少しでも提供できる可能性があるものには果敢に挑戦をする。これが、同社が付加価値を提供できる大きな理由である。お客様が本当に求めているものは何か。そこにニーズがある限り、同社の挑戦はこれからも続いていく。

社員と共に成長をする企業へ

飯田社長が目指す企業は、この会社を信じて入社をした社員に「働いていることを誇りに思ってもらえるような会社」だと話す。そのために、社員の成長が企業の成長となり、企業の成長が社員の成長へと繋がる会社作りを心掛けている。飯田社長が「お客様と関わる社員一人ひとりが会社の代表である」と語るように、同社の発展には一人ひとりの活躍が大きな影響を与えるだろう。
付加価値を提供し続けるため多くの挑戦をしてきた同社だからこそ、「人の思いを汲み取れる社員へと成長してもらいたい」と話す。お客様の潜在ニーズを汲み取り、それに応えていくために挑戦を続ける。これこそ、同社が発展をしてきた理由であり、今後の発展を支える必須事項でもある。
「まだまだ小さな会社だからこそ、一人ひとりにチャンスは多く存在している。社員と共に成長していきたい」、飯田社長はそう力強く語った。

人財育成こそが、TAKAIDOクールフローの未来を創る

―TAKAIDOクールフローへ社名を改めた経緯を教えてください

創業100周年に向けて、社内の意志統一の意味も込めて社名を変更しました。ロゴやユニフォームも一新し、新たな意気込みで5年後の100周年を迎えることができそうです。また、自動車での運送を開始してからは昨年で60年を迎えました。60年と言えば、人間だと還暦であり人生の大きな節目です。将来について今一度見直した時に、今までの歴史を大切にしながら、これからも新たな挑戦を続けていきたい。その一心で企業名を変更することにしたのです。旧社名よりも親しみやすいと思いますので、これを機に若い人が集まり、その方々が将来を託してくれるような、そんな会社にしていきたい。そうした思いも込められています。

―飯田社長の大切にしている考え方を教えてください

思いやりと感謝ですね。ありきたりなことですが、お客様はもちろん、働いている社員一人ひとりに「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えることを大切にしています。私が社長に就任して20年ほどが経ち、様々なことがありました。中には、社員を傷つけてしまう出来事もありました。その時に他責にせず、根底の源は自分であると考えると自然と何をすべきかが見えてきました。社員を大切にしてこそ、良い企業ができる。だからこそ、働いている社員を大切にし、働きやすい環境を作ることは私の使命だと考えています。これからも、社員が「働いて良かった」と思える企業になるために、思いやりのある取り組みに挑戦していきたいですね。

―「思いやりのある取り組み」とは、具体的にどのような取り組みですか

取り組みの1つに、昼食配給があります。これは、日々頑張っているドライバーに昼食としておにぎりを配る仕組みです。なかなか駐車場の少ない都内は、トラックでは昼食休憩を取るのが困難なことも多くあります。しかし、空腹での運転は事故のもと。ドライバーが健康的で安全に働けるように、この制度を導入しました。実は、これも珍しい取り組みだとよく言われますが、配給するおにぎりを自社で製造しているので、出来立てのおにぎりを配れるのです。こうした新たな取り組みの際には社内アンケートを実施し、常に満足度を把握しています。より良くしていくために今後も改善を続け、更に社員の安全と健康を維持できる会社作りを行っていきたいです。

「ここで挑戦をしたい」その一心で、入社を決意

「ここで挑戦をしたい」その一心で、入社を決意

TAKAIDOクールフロー株式会社

事業本部 部長 岡村 武史

TAKAIDOクールフローは、首都圏を網羅するアクセス至便な場所に3温度帯管理の物流センターを構えている。24時間体制による入荷・保管・仕分け・出荷と幅広いサービス提供が可能だ。高井戸にある本社に併設された東京物流センターを始め、東京は渋谷区、西多摩郡。埼玉県は北葛飾郡。神奈川県は厚木市、相模原市、海老名市と都内や圏央道に7つの物流拠点を構える。
今回お話を伺った岡村さんは、この7ヶ所のまとめ役である事業本部の部長。運送業にとって物流拠点が血管であるなら、事業本部は心臓と言えるだろう。同社の心臓部である事業本部の部長を務める岡村さんに、様々な角度から同社の魅力を語っていただいた。

伝統の承継と挑戦の未来を担う社員の思い

挑戦できる環境に惹かれて

今年で入社16年目を迎えた岡村さんは、同社へ入社を決めた理由を次のように話す。「日々いろいろなことに挑戦したいと考えた時に、ここにはその環境があった」。元々、アルバイトとして同社のドライバーを務めていた岡村さん。「どうせ働くなら、会社に貢献できるようになりたい」との思いで社員になることを決意したと言う。 実際に社員として入社をしてからの16年間は挑戦の連続であった。例えば、1人ひとりに能力差が出てしまう作業を「誰もが仕事をしやすい方法」に統一し、業務負担を減らす取り組みを行ったと話す。ある時は、ルールが統一されていなかったセンター内の仕事をルール化し、社員の意志統一を図ったこともある。「常に、今よりも良くしていこうって思いで働いている」と話す岡村さんは、日々改善を繰り返しながら同社の発展を影で支えてきたのだろう。

お客様に必要とされていると感じる瞬間

入社をしてからの16年間で特にやりがいを感じた瞬間を伺うと、「言われた仕事を受けるだけでなく、私たちができる手法を提案し、それが採用された時」と岡村さんは答えた。今から遡ること12年前、「共同配送」のシステムを提案した時である。当時は、顧客ごとに配送ルートが決まっており、顧客が違えば同じエリアでも何度も車を走らせることが主流であった。しかし、配送センターに一括で荷物を集め、その場所で各ルートごとに仕分けをする仕組みを導入したことで配送コストの大幅な削減を可能にした。 この「共同配送」の仕組みは、今では同社のスタンダードとなっている。コスト削減と言う付加価値をお客様に提供できただけでなく、会社の新たなスタンダードを生み出すことができたこの経験は、岡村さんにとって忘れられないエピソードの一つだ。この経験で得た大きな達成感を胸に、お客様へ付加価値を提供するため、日々挑戦を続けている。

強い組織を作るために

「会社を、更に大きくして、更に強くしたい」、と岡村さんは語った。ここには、岡村さんがこれまで大切にしてきた「常に、どうしたらより良くなるのかを考える」といった意識が隠れているように感じられる。 よりお客様のニーズに応えるためには、更なるコスト削減や配送時間の短縮なども必要となるだろう。それを実現させるために、物流拠点を増やすことは岡村さんのビジョンの一つだ。拠点の拡大は、より多くのお客様にサービスを提供すること、より顧客に寄り添った付加価値の提供を可能にするだろう。 加えて、岡村さんは「TAKAIDOクールフローで働く社員の幸せ」を願っている。現在の温かく、仲の良い雰囲気はそのままに、働きやすい環境を作るのも自身の役割だと話す。そのためには、新たな制度の導入や時代に合わせた社内ルールの変更なども視野に入れている。社員が向上心を持って成長し続けることは、同社を更に強く、更に大きくさせる鍵となるだろう。

挑戦できる場所、成長できる場所、共に上を目指せる場所

―飯田社長は、どのような方ですか

先々を考えて、多くのことを吸収し、実行されている方です。時代に合わせた事業の拡大だけでなく、新たな設備の導入、会社の未来を担う人財の育成などその挑戦は多岐に渡ります。だからこそ、社員にも挑戦できる環境を与えてくださり、「こうしたことがやってみたい」「こんな風に変えていきたい」と言った声を拾ってくださいます。そうした社長の大きな器があるからこそ、弊社には自発的に、積極的に行動する社員が多いですね。飯田社長が最近始めた取り組みの一つに「昼食配給」があるのですが、現場社員からは喜びの声が多く挙がっていますよ。

―高井戸大学について教えてください

4年ほど前に始まった、新入社員が対象の社内教育の一環です。1年間を通して、社会人としてのマインドやビジネスマナーについて学ぶ場です。入学式や卒業式もありますし、卒業生と現役生の交流会も行われています。そのため新人教育の制度であると共に、社内交流の一環としても活用されているのです。ただ学ぶだけでなく、新入社員同士でのコミュニケーションの場として、先輩への相談の場として上手く活用していきたいですね。この他にも弊社は「人財育成」に力を入れており、ドライバーの安全を守るための講習会や、ドライバーがモチベーション高く働くための「高井戸カップ」なんかも行われています。

―TAKAIDOクールフローの好きなところはどこですか

挑戦できる環境が整っているので、自分自身で目標を持って成長していける雰囲気が好きですね。また、社内には温かくて人間味のある方が多い上に、仲が良いです。これは、社内イベントが多いからだと思います。例えば、春は新入社員歓迎会や高井戸大学入学式、5月に運転技能コンテスト、安全研修会、高井戸大学の現役生と卒業生との合同研修会、忘年会、新年会などがあります。これも弊社の面白いところで、毎年社内イベントが増えている気がしますね。だからこそ、社内の温かみある空気感が生まれていると思います。部署内だけでなく、困っている時は声を掛け合いますし、助け合いの空気は根付いているかもしれませんね。

監修企業からのコメント

コメント
今回のご取材では、同社が力を入れている「人財育成」について多くのお話を伺うことができました。飯田社長自宅での社内イベントの開催や昼食配給など、独自性のあるユニークな取り組み。高井戸大学やドライバー講習会など、まさに飯田社長が仰っていた「社員を一番に大切にする企業になる」、これが体現されている会社であることが伝わりました。
創業90年以上の歴史の中で多くの挑戦をしてきた同社の、今後の挑戦から目が離せません!

掲載企業からのコメント

コメント
今回の取材を通じて、改めて自社の独自性ある取り組みの数々を振り返るきっかけとなりました。今後も、「人財育成」に重きを置きながら、社員一人ひとりが「入社をして良かった」と思える企業を目指していきたいと思います。そして、運送業だけでなく、食品業界の未来を支えるために、日々精進して参ります。
TAKAIDOクールフロー株式会社

創業年(設立年)

1922年(1956年)

事業内容

一般貨物自動車運送事業・第一種貨物利用運送事業・倉庫業

所在地

東京都杉並区下高井戸5-4-45

資本金

6,050万円

従業員

200名

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