チャレンジする気持ちが会社を伸ばす
長野テクトロン株式会社
代表取締役社長 柳澤由英
メンブレインスイッチを代表とする入力装置、表示パネルの製造メーカーとして40年の歴史を有す長野テクトロン株式会社。40年間で蓄積されたスキル・ナレッジと、設計から販売まで行う一貫生産体制を整え、お客様からの幅広い要望に応え続けてきた。そんな同社の行動理念は、「例がないからやってみよう やらないと何も起こらないから」。創業から‟チャレンジ精神”を大切に、お客様へ提供できる価値の幅を広げてきた。今回お話を伺った柳澤社長は、2017年に父親から会社を継ぎ、二代目社長として会社を牽引している。社会に対して、更にイノベーションを起こす事業を展開していくために、M&Aを軸に事業の拡大を図るなど積極的なチャレンジを行っている。そんな柳澤社長に、同社が大切にしている考え方や今後の展望について伺った。
伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
創業より続く、積極的にチャレンジする文化
「例がないからやってみよう やらないと何も起こらないから」。これが長野テクトロンが掲げている、行動理念である。そしてこの行動理念の通り同社では、創業以来積極的にチャレンジしてきた。この一例として挙げられるのが、DXの取り組みである。多くの中小企業が、そのハードルの高さから足踏みしてしまうこの取り組み。同社では変化を恐れずに、早期からチャレンジしてきた。その結果長野市で初めて「DX認定制度」の認証を受けるなど、他社とは画一した取り組みを行っている。また更なる進化として、41期目のテーマで「両利きの取り組みを行おう」を掲げている。これは今取り組んでいることの深掘りと、新しいことをそれぞれ「利き手」にし、新たなイノベーションを起こしていこうという想いがある。これを達成するために、部署ごとの目標を立て、一人ひとりの目標を設定していく。今はまだ長野テクトロン単体での取り組みであるが、今後はグループにも浸透させていきたいと語る柳澤社長。同社のチャレンジは終わることなく続いていくのだろう。
様々な取り組みによる、圧倒的なサービス提供力
お客様からの、難度の高いお悩みやニーズに対してもお応えする、幅広いサービス提供を行っている点が同社の強みである。同社ではM&Aによって、ハードとソフトの両事業においての自社プロダクトを積極的に拡充している。このM&Aで仲間として参画してもらうのは、確かな技術を持ち合わせた自社プロダクトやコンテンツを確立している企業。こういった企業を仲間として迎え入れることによって、シナジー効果が生まれ、お客様に提供できる価値が圧倒的に広がっていくのだ。また長野テクトロン単体では、開発・設計・製造・検査に至る全てのプロセスを自社で完結させている。だからこそ、お客様のニーズに柔軟に対応し、幅広いソリューションを提供しているのだ。このように幅広いサービス提供が可能なのは、同社が創業より、変化を恐れず積極的にチャレンジした結果ではないだろうか。今後もグループ一丸となって、成長を続けていく同社に期待が募る。
M&Aによって、グループ全体で一丸となって成長していく
更に多くの企業をM&Aによってグループ化し、社会に貢献できる価値を高めていくことこそが今後の展望であると、柳澤社長は教えてくれた。同社ではより高いシナジー効果を生み出せるように、所在地や業種も多岐にわたる企業を迎え入れている。同社が幅広い企業と連携しているのは、自社で提供できる価値をより広げていくために、積極的に様々な業界の情報をキャッチアップした同社の功績である。そんな柳澤社長が大切にしているのは、「お互いの企業にプラスになる取り組みを行っていく」というスタンス。だからこそ一つのグループとしての成長を目指し、グループ連携を高める取り組みを大切にしている。そんな柳澤社長の積極的な行動と、新たに加わった企業への想いは着実に成果へと繋がっており、各社の業績は110%~120%の成長を遂げている。今後もグループ一丸となって、積極的に事業展開していく同社に今後も注目していきたい。



お客様へ提供できる価値を高めるために、
グループ一丸となって妥協せずに考え抜いていく
行動理念、経営理念の誕生背景について教えてください
行動理念の「例がないからやってみよう やらないと何も起こらないから」は、先代の時代から大切にしていた‟チャレンジ精神”から来ています。先代が大切にしていた言葉を行動理念として確立させたのです。そして経営理念として掲げているのは、「‟これから”をもっと快適に」。これは、製品やサービスを通じて社会をより快適にする事で‟いま”に貢献し、‟これから”をもっと快適にすることで、社会と共に成長していきたいという意味が込められています。この行動理念と経営理念は、私たちが日々働いていく上での道しるべとなっております。これらの理念に向けてグループが一丸となってチャレンジしていけるように、今後も理念浸透を図っていきたいと思います。
経営者として今後の組織・人事面での戦略は
どのようにお考えですか?
グループを横断した組織連携を更に強化していきたいと考えています。すでに始めているグループ企業への出向制度もそうですが、並行して、部署を横断して意見交換を行うプロジェクトも実施しております。一つの課題に対して、全部署の視点で見て考え、意見を出し合う、これにより様々なアイデアが出てきます。このような取り組みにより組織連携が強化されてきましたが、多岐にわたるグループの事業を積極的に学び、成長したいと願う社員を応援したいという思いから取り入れました。リスキニングしやすい環境を作り、よりレベルアップを求める社員が成長できる環境を整備することで、その思いに応えられる。その結果、グループ全体の成長に繋がればと考えております。また私がこのように、未来の構想立てに注力できているのは強力な幹部陣と、社員全員の協力があっての事と、とても感謝しています。その思いに応えられるようにグループが更に成長する取り組みを考えていきたいです。
展望を鑑み、社長が考える“肝”は何ですか?
肝になってくるのは、やはり「一人ひとりの力を伸ばしていくこと」だと思います。だからこそ大切にしているのは、社員一人ひとりに考えてもらうことです。経営幹部でそれぞれのゴールは設定しますが、ゴールにたどり着くまでの道は、みんなで協力して考えていきます。そのため、私からトップダウンで社員に指示をすることはまずありません。私はサービスを届ける人自身が幸せだからこそ、人に幸せを届けられると考えています。自分で目標までの道のりを試行錯誤して達成した方が楽しいし、幸せじゃないですか。社員の成長と幸せのためにも、この考え方は今後も大切にしていきたいと思っています。
“縁の下の力持ち”として、 社員の幸せを追求していく
管理部副部長
倉科裕紀
主に長野テクトロングループの経営企画として、グループ会社同士を繋いでいる倉科さん。主にグループ会社の橋渡し役として、グループ会社全体の成長を支えている。そんな倉科さんが日々取り組んでいる業務は、グループ会社の法務、財務・労務面でのサポートなど多岐にわたる。グループのシナジーを高めていくために、日々多くのミッション実現に邁進する倉科さんはまさに、長野テクトロンの‟縁の下の力持ち”と言えるだろう。今回はそんな倉科さんに、同社、そして柳澤社長の下で働くことの魅力や今後の夢について伺った。
伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
老舗企業の良さと、ベンチャー企業の良さを両方楽しめる会社
新卒で入社した金融機関で長きにわたってキャリアを築いた後、39歳で同社への転職を決意した倉科さん。安定した業界でキャリアを重ねながらも、転職には全く迷いがなかったという。そしてその理由は明確で、社長と同社に感じた「面白さ」だという。倉科さんと社長の出会いは、倉科さんの前職である金融機関。仕事で関わるうちに、ワクワクするような夢を描いている柳澤社長の魅力に惹き込まれた。そして、話を聞くたびに新しい試みにチャレンジしていたという長野テクトロンに、自分も仲間入りしたいと感じたそうだ。様々な取組みに果敢にチャレンジし、日々変化している同社に、老舗企業とベンチャーの楽しさを両方味わえると感じた倉科さん。約20年のキャリアの中で一度も転職を考えたことはなかったが、長野テクトロンで柳澤社長と働きたいと退職を決意。「是非一緒に働かせて欲しい」という倉科さんのお願いに、柳澤社長は快諾し、同社への入社が決定した。
原動力になっているのは、社員から寄せられる「ありがとう」
倉科さんが行っているのは、社員がより働きやすくなる環境づくり。そのため、グループに新しいポジティブができることが、何よりのやりがいであるという。例えば社内でトラブルがあった際に、解決方法を導き出していく倉科さん。社員から客観的にヒアリングを行い、適切な解決方法を導いていく。決して楽な仕事ではないが、解決した際に社員から寄せられる「倉科さんじゃなかったら解決しなかったよ」の言葉は、倉科さんのモチベーションを高めていく。また中途入社だからこそ、気が付くことができる‟会社の当たり前”があるという。長年の歴史を重ねると「今までこうしてたから」という理由で、非生産的にも関わらず、慣習となっているものがある。倉科さんはそこに別の手法を提供することで、生産性向上に繋げてきた。社員から「自分達だけでは気付くことができなかった」「大変だった仕事が倉科さんのお陰で楽になった」と多くの感謝の言葉を寄せられ、日々強いやりがいを感じているという。
それぞれが、グループ全体の幸せを考えられる会社へ
グループ全体が同じ方向を向いている状態を目指していきたいと、倉科さんは教えてくれた。果たしてそれはどのような状態なのか。それはグループのイチ従業員が、グループ全体の幸せを考えているような状態だという。個々が全体の幸せを考える集合体であるからこそ、更に社会に貢献できる会社になっていける。倉科さんはそのように考えているのだ。そしてそのために今注力しているのは、グループ内での労働環境の整備。これは、倉科さんが社員の幸せを追求しているからこそである。社員が更なるキャリアアップを目指し、出向したいと考えた時に、労働環境の違いで足踏みをしてほしいくないという想いからきているのだ。このように倉科さんは常に、社員が幸せになる環境を追い求めていく。また個人の夢として教えてくれたのは、「№2で一番になること」。倉科さんが考える№2とは、‟トップを最も尊敬し、やりたいことを一番に支えられる存在”だという。このように社長のこと、そして社員のことを大切に考える倉科さん。今後ますます同社に欠かせない存在になっていくのだろう。



社員全員で、会社の未来を創造していく
長野テクトロンの良いところを教えてください
社員全員が、一緒に前を向いて会社をつくっているところだと思います。これは弊社の行動理念である「例がないからやってみよう やらないと何も起こらないから」が、社内に浸透しているからこそだと思います。だからこそ弊社の社員は、新しいことに抵抗を示す人がいません。実際に新しいものを導入した時は、ただやらされるのではなく、「もっと良くするために、こうしてみるのはどうですか?」と積極的に意見をあげてくれます。だからこそ、お客様に提供できる価値の幅が広いのだと感じています。これからも社員が積極的にチャレンジできるように、環境を整えていきたいと思います。
社員間の交流やコミュニケーションについて教えてください
弊社では、グループ会議やプロジェクト会議、品質会議の定期的な開催など、社員同士が直接意見交換する機会が多いです。またグループ全体で、つい先日40周年記念式典を開催したので、その際に各社の幹部陣が勢揃いしました。距離もあってなかなか開催できていないですが、今後もっと増やしていきたいと考えています。また私自身、「人間関係は、DXにしてはいけない」と考えているんです。リアルだからこそ、お互いの理解が深まりますし、密なコミュニケーションが図れると思うんです。だからこそ、今後はWEB面談は止めて、リアルで話せる機会を増やしていきたいですね。グループの全従業員に対面で挨拶して、密なコミュニケーションを図っていきたいなと。そんな目標を自身の中で掲げています。
柳澤社長はどのような方ですか?
本当にカリスマ性が強い方だと思います。柳澤社長が社長に就任してから、役員を増やして内部改革を手掛け、M&Aによって事業を拡大させてきました。それによって、売上も着実に上がっています。このように経営面でのカリスマ性も際立っていますが、何よりも人間性が素晴らしいです。柳澤社長のことを悪く言う言葉を、入社してから一度も聞いたことがありませんし、本当に社員全員に慕われている方です。実際に私も、柳澤社長に惹かれて入社しているので、柳澤社長の素晴らしさは誰よりもわかっているつもりです(笑)。また表にはあまり出しませんが、心は燃えている野心家だと思います。だからこそ社員はその社長の情熱についていくのだと思います。
創業年(設立年)
1984
事業内容
入力装置・表示パネルの製造
所在地
〒388-8014 長野県長野市篠ノ井塩崎2304-1
資本金
5,000万円
従業員
90名
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