株式会社フレームマン
代表取締役社長 奈須田一志
昭和33年に写真の額を制作する会社として設立された株式会社フレームマン。 今では、『写真』というキーワードを軸に時代の流れに対応しながら、グラフィック発表展等の額縁・アルミフレーム制作・パネル制作・作品二次加工全般の製作を自社の工場で行いながら、展覧会・展示会の為の会場施工・作品の美術輸送・展示作業・ライティング作業まで行う写真業界の『トータルフィニッシュワーカー』として成長を遂げてきた。顧客の為になる事を考え続け、挑戦し続けてきた結果、事業の領域を着実に広げ、業界では知らないものがいないという今の確固たる地位を確立してきたのである。今回は同社の2代目である奈須田社長に、会社に対する想いから、今後の未来に対する展望についてお話をお伺いした。
伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
フレームマンファミリー
会社で働くスタッフ全員の事を”ファミリー”と考えるのがフレームマンの社風だ。 奈須田社長は同社で働くスタッフのことを”従業員や社員”とは決して呼ばない。 それは同社で働く全員に対して雇う側と雇われる側という主従関係ではなく、同じ会社の仲間としてまた家族として捉えているからである。その証として奈須田社長はスタッフ一人ひとりに対して「日常のどんな些細な事でも悩みがあれば気にせず相談しろよ、力になるから」と声常々言い続けている。例えば、スタッフの家族の誰かが病気やケガをすれば、仮に大きなものでなかったとしても、すぐに早退をさせたり、本人が望むのであれば必要な期間、欠勤もさせている。その空いた穴の分は全員でフォローし合っている。そんな奈須田社長の想いがスタッフ全員に浸透し、仕事上の付き合いだけでなく、良い事でも悪い事でも全てをさらけ出せるまさに家族の様な”つながり”というものを形作っている。奈須田社長が、そして働くスタッフが他のスタッフの為に一生懸命になれる会社がこのフレームマンという会社である。
高め合う文化の形成
元々は額縁の製造販売からスタートした同社であったが、現在では写真のフレームやパネルポスター等の仕上げ、写真展の開催やギャラリーの新設等、実に多岐に渡った事業を展開している。その中でも現在特に同社の強みとなっているのが国内最大2600ミリの超大型ローラー機や断裁機を活用する事で可能にした超特大サイズの写真加工やポスター加工だ。それは他の看板会社にはまず出来ないサイズとクオリティであると奈須田社長は胸を張る。それを実現させているのは国内最大の設備を保有している事はもちろん、なにより働く職人スタッフ一人ひとりのその技術力であるという。一般的に超特大サイズの写真加工を行うとどうしても亀裂やしわが出来てしまうものだが、同社の職人さんは一寸の狂いもなく綺麗に仕上げる事が出来る。 そんな職人さんの技術があるからこそ、同社の設備が生きるのである。 同社の職人さんはその技術力を磨く為にお互いに協力し合い、指摘し合いながら会社として最高のクオリティを生み出す事にこだわっている。それによってその技術を高め合い続けていることが同社の最大の強みである。
2つの世界一
奈須田社長は同社を通じて2つの世界一になることを将来に見据えている。 それは”世界一のスケールの仕事をすること”と、”世界一のファミリーを作ること”だ。前者の世界一のスケールの仕事とは、先にも触れたその設備施設と技術を活用して世界で一番大きいサイズの写真やポスターの加工を行っていくことである。そして後者の世界一のファミリーいうのは、ただの会社組織という垣根を大きく飛び越えて、全スタッフが会社に対して愛社精神を持ちながら、一人ひとりが会社を家族を良くする為にどうしていくかを考え実践していく、自立自走の組織にしていくことだ。さらに良い環境にしていく為にも、将来的には働くスタッフの子供が働くアルバイト先をオフィスの近くに準備する事や、通勤に便利な場所に社宅を準備するような事も考えている。会社がスタッフの為に環境づくりをし、スタッフがそれに応えて、最高の仕事をしていく。同社はそんな世界一のファミリーが集まる会社を目指して、今日もまた走り続けている。



奈須田社長の会社・ファミリーに対する想い
-経営者として大切にしている考え方を教えて下さい
今、何がどこで起きているかを把握する為にも常に最前線に立つ事を意識しています。 私は経営者ではありますが、今でも私が会社で1番の数字を作っている営業マンでもあります。経営をしていく上でも、営業として数字を作って行く上でも大切なのは”情報”が一番だと思っています。社長だからといって、社長室や会議室に籠っていては、お客様から得られる生の情報は入ってきません。自分自身が第一線に立って情報収集をしていますし、他のスタッフからもお客様から持ってきた情報についてはなるべくスピード感を持って社内で共有する様に心がけています。弊社ではミーティングの場を業績報告だけの場や社長が一方的に話すだけの場ではなく、全員が生の情報を共有出来る場にしています。
―ファミリーを象徴するようなエピソードがあれば教えて下さい
フレームマンでは給与と賞与は必ず私から手渡しをしています。特に賞与に関しては私が一筆書いた手紙の様なものを添えています。今の時代、もう給与や賞与を手渡しする様な会社はほとんど無くなってきている様に思います。ただ私としては、その場を通じて普段の感謝を伝える事も出来ますし、渡す際に多少なりともその本人としっかり会話をする事が出来るので、あえて非効率かもしれませんがこのような形を取っています。普段からコミュニケーションを取る事は徹底的に意識はしていますが、どうしても時期やタイミングによっては、あまり話す機会を設けられない人も出てきてしまいます。少なくとも半年に一回は賞与を渡す事を通じて、全ファミリーとしっかり会話をして、全員に感謝を伝え、全員の状況を理解する様にしています。
―ファミリーに対してメッセージをお願いします
もっともっと愛社精神を持って働いて欲しいと思っています。もちろん、愛社精神に関しては持てと言って持てるものではないので、そんな環境作りを私はこれからもしていきますし、自分のこの考えについてはぶれずに必ずやっていきます。ただ私から環境を与えられるという感覚でなくて、自分自身がこの環境を作っていく側の意識を持てばもっとすごい、働くスタッフ全員が愛社精神を持てる本当に良い会社を作って行く事が出来ると思っています。これからも社訓として掲げている「ねたむな、ひがむな、うらやましがるな」という考えを実践し、「陰口言わない、嘘つかない」というファミリーとして当たり前の事を徹底して、最高の会社を最高のファミリーを一緒に作って行きましょう。
変化を恐れず生きる
株式会社フレームマン
営業一部 中村寛太
フレームマンの社長の座を目指す、若き営業マンの中村さん。中村さんは、入社前には写真関係の専門的な知識などはほぼ無いに等しかったが、転職を決意する際にこの先どんな事があっても「変化を恐れずに生きていく」ということを決めて、2年前にフレームマンに入社をした。今では、1人で営業に出向き、お客様から信頼を勝ち得るまでになっている。中村さんを、ここまで成長をさせているモノは、大好きな今後の写真業界をより盛り上げる為に、フレームマンの社長というポストを狙っているからだ。「一時期に比べて、年々規模を縮小している写真業界をもっともっと盛り上げたい」という使命感を持つ中村さんに、会社のこと、仕事のこと、将来の夢など、様々な話を伺った。
伝統の承継と挑戦の未来を担う社員の思い
入社理由 社員を「ファミリー」と呼ぶ社風
「本当にこの会社に入社をできて良かった」と中村さんは言う。中村さんは高校を卒業した後、列車などの安全を守るための線路の整備を行なう仕事に就いていた。しかし、仕事が列車が走らない夜中や早朝などに行なうことが多く、不規則な生活になっていたこともあり、将来に漠然とした不安を覚えていた。そこで、「今ある”若さ”という武器を売りに、好きであった”写真やアート”に関係する仕事をしたい」と転職を決意した。そんな最中、たまたま同社を発見しホームページを閲覧すると、社員のことを”ファミリー”と呼ぶ変わった社長がいた。 そこで実際に面接を受け、奈須田社長に会うと、ホームページに書いてあった内容と社長が言っている事には少しの濁りもなかった。奈須田社長がファミリーに対して持っている絶大な信頼と自社のサービスに対する圧倒的自信を聞いて、「自分にはここしかない」そう思いこのファミリーに飛び込む事を決意した。
自信を持って、営業できること
難易度の高いフレームの加工などを頼まれることの多い同社。他社では、お断りされてしまうような難しい加工を引き受けることもあるそうだ。そうした依頼に対して、「うちの職人なら大丈夫ですよ!任せて下さい!と自信を持って言うことができるのはやりがいです」と話す中村さん。だが、新人の時、同社の加工技術がどれほどすごいものなのかを分かっておらず、お客様に対して自信を持って言うことが出来なかったそうだ。 それを一変させたのが入社して数ヶ月経った時、とあるお客様からの「写真展を2週間後に控えているのだが、30点の写真を加工して展示をするまでを行って欲しい」という依頼だった。通常、こうした特注の仕事は一つ一つの加工に時間が掛かり、2週間で30点を仕上げるというのは不可能に近いものであった。しかし実際に仕事を受けてみると、納期を2日も前倒しをして納品することが出来た。それをきっかけに、同社の職人さんが持っている高い技術力と緊急時には全員で一致団結する強い結束が如何に高いレベルにあるかを理解した。そんな職人さんがいるからこそ、絶対的な自信を持って営業が出来ると中村さんは胸を張った。
日本の写真業界を盛り上げる
写真業界の中では、圧倒的な知名度を誇っている同社。そんな同社だからこそ、出来ることがあると中村さんは考えている。それは、転換期にある写真業界をもっと盛り上げていくことである。写真業界全体を見てみると飽和状態であり、衰退期に差し掛かっているという厳しい局面を迎えている。しかし、中村さんは、そうした局面の変化をポジティブに捉えている。例えば、今までは、写真のネガを暗室で現像していたが、今ではデジタルなファイルをインクジェットプリンターで印刷をするという形になってきた。現像したものと印刷したものとでは、加工を行っていく際の工程が大きく異なってくる。こうした変化が次々とあらゆるところで起きているのだ。変化があるところには必ずチャンスがあると中村さんは考えている。だからこそ変化を恐れずに、時代の先を読み、チャレンジしていくことで、自社が出来るサービスはもっともっと広がっていくと確信している。中村さんは、写真業界の中で知名度を誇るフレームマンの代表になり、写真業界に影響を与え、写真業界を盛り上げていくべく日々奮闘している。



フレームマンで働いている中で得てきたものを伺いました
-仕事を通して大事にしていることは?
言葉一つ一つの発信の仕方に対してとても気を遣うようにしています。フレームマンで働き始めて2年が経つんですが、営業として様々な方とお話をする中で、間違った言葉を選んでしまう事でお客様から自分自身の評価を下げることは勿論、フレームマンという会社の評価を下げることに繋がってしまうということを、営業活動の中で学びました。新人だろうと30年目のベテランだろうと関係なく、外ではフレームマンの中村として見られるので、自社の価値を下げないように注意しています。 また、自分の仕事というのは、お客様の要望などを正確に職人の方に伝えて制作をしてもらうことでもあります。要望の細かいニュアンスの伝え方を間違えてしまうと加工も間違ってしまうことにつながるので、最善の注意を払ってます。
―フレームマンの好きなところを教えて下さい
一言で言うと「ファミリー」というところですね。家族のような温かさを持っているのは、フレームマンの良さだと思いますね。何か仕事に悩んでいる時はもちろん自分から相談するんですけど、逆にそんな私を見て、社長や周りの人から声をかけて頂けることもありますし、仕事終わりには上司と飲みに行ってプライベートの悩みなんかも相談したりします。仕事の時も感じるのですが、いい意味で常に周りを見ながら全員が仕事をしている気がしています。仕事は仕事でプロとしてやっているので、お互いにしっかり指摘し高め合える環境でもあると思いますし、いい意味でメリハリがしっかりしていると思います。
―就職活動をしている方へ伝えたいこと
変化を恐れないで欲しいと思います。自分を含めて最近の若い人って、頭で考えることが先行してしまって、行動が出来なくなっている人が多いなと思うんです。でも頭で考えたことなんて、今までの経験の一部でしかないんですよ。だから、何か環境を変えることや、知らないことをするのは、誰しも怖さや不安を感じると思いますが、飛び込んでみることをおすすめしたいです。僕なんて、未経験で専門的な知識もないのに、この写真業界に飛び込んで、周りの人に助けられながら働く中で、働くって楽しいことなんだなって思えています。こんなことを入社前は微塵も思ってませんでした。これも全て変化を恐れずに飛び込んでみたから見えている世界だと思っています。
創業年(設立年)
1958年
事業内容
●額縁・写真フレーム作成 ・アルミフレーム ・木製額縁 ・木製パネル
●作品加工全般 ・作品裏打ち機械貼り加工 ・木製パネル加工 ・オーバーマウンティング加工/ブック式マウンティング加工 ・アルポリック加工 ・フォトアクリル特殊加工/ラミネート特殊加工 ・特注作品
所在地
東京都墨田区両国3-10-4 (旧 本所松坂町 吉良邸敷跡地内)
従業員
58名
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